布団がふっとんだ。

というのは日本のおやじギャグですが、うちの父も家族のだれもがスルーするのによく言ってたなーとふと思い出しました。ちなみにカンボジアは布団文化ではないので、ぶっとぶ布団はございません。ごめんなさい、タイトル。


それは、夕方、帰宅し、買い物の袋を置き、空気の入れ替えに窓を開けて、トイレに行ったたった数分の間に起きた。

突然、
びゅ~~~~~(強風の音)
からの、
ガタガタガッターーーン!!!


わたし(バスルーム内)  『???!!(・・・急な強風で椅子倒れたか?!)』

とりあえず、トイレ出たあと、ものすごい音の原因を確認。
たしかに、椅子は少し窓際に置いてた位置からズレてたけれども倒れておらず。椅子が原因じゃないならベランダに置いてる何かが倒れたのかなと思って確認してみるも、洗濯物は普通にそのまま洗濯もの干しにかかってるし、ちいさなテーブルも椅子も問題ないし、植物たちもいつも通り。ただ、モップ棒のみ倒れてました。とはいえモップ棒は毎日のように風で倒されるから、気にしたことは特にないし。じゃあ、一体なんの音だったんだろう・・?と謎に思いながら、網戸を閉めようと思いきや・・・

あ、あああ、網戸がナイっっっ!!!!!!

そう、なぜか左右にあった気がした、というか間違いなく、今朝まで左右にあった網戸が右側にしか見えなくて、何度もあたりを見回したんですが、どうしても網戸が右側しかない。左側にあった気がする網戸はどこにもない。何度も見まわしても、片方分の網戸しかない・・・。ただ、うちの家の網戸はなぜかガラス戸よりも内側にあって、ガラス戸も完全開放してたわけじゃなく、5分の1くらいしまってたから、外れやすかったとはいえ、内側に倒れてるならわかるけれど、何度も見回しても、無い。無、なのです。一応、ベランダから周囲の状況を確認するも何も変わりなく。結局よく理解できなかったので、左側の網戸はすこし壊れかけてたから、大家さんが午後の不在の間に取り換えにきたんだろうとひとりで合理的な理由をつけて納得。大家さんも気を遣ってくれるんだなーと、しみじみ。でも、結局、あの大きな音の原因はよく納得できないまま、そうこう5分くらい考えているうちにお腹空いてきたので、夕飯でも作ろうかと準備にとりかかった時でした・・・

トントン!

わたし 『(今、ノックされた・・・)?』

そして、再び、
トントン!

今度は大きくドアをたたかれた上、そのあとに『いますかー?』みたいな問いかけがあったので、ドアを開けてみたらそこにはうちの大家さん。わたしの部屋は日本でいう5階にあって、住人としては最上階の上、階段なので、大家さんはめったなことがないとわたしの部屋には来ません。(住んでるわたしですら、毎回部屋にたどり着くのに息切れしちゃうからね)。そして、ようやくわたしは現実を受け入れました・・・。

もしや、網戸は風でふっとんでしまっていたのかもしれない・・・

と。
そして、当然なのですが、網戸は強風によってふっとんでいってたとのことでした(by大家さん情報)。わたし自身が、その事実が信じられなさ過ぎて、自分の中で、「大家さんがわたしの不在の間に取り換えてくれたんだな♪」って都合のいい話を作り上げて、勝手に納得していたのですが、大家さんが何も言わずに家に入って網戸を取り換えてくれるわけはなく、あのトイレの中で聞いた轟音は、まさにうちの部屋の網戸が強風でふっとんでいった音だったのでした。いやーめちゃ大きな音でしたもん。そして、今は無きうちの網戸ちゃんは、強風で窓枠から外れたあとは、まさかのベランダ越えをし、5階から真下を走る道路に墜落の上の、その道路にたまたま止まってた車のフロントガラス直撃の、フロントガラス崩壊、という現実が巻き起こっていた、とのことでした。ついでに網戸も大破。とはいえ、普通、網戸がぶっとんだら持ち主がやってきてもいいところ、誰もやってこず、誰の網戸なのかという話に下界ではなってたらしい(たぶん、まだ私はトイレから出て、網戸が見えないという謎のトリックに部屋の中で翻弄されてた頃)。その時、うちの大家さんは、車の持ち主に対して『うちの建物には網戸はない』と言い張って知らぬふりをしたらしく(実際、わたしの部屋以外の家の作りでは網戸はない)、車の持ち主も仕方がないので、そのまま帰っていったとのことだった。そういうことだったので、すべてが過ぎた後に大家さんは一応、わたしの部屋に網戸の状況を調べに来たようだった。

そして、案の定。

網戸が無い!!!

そして大家は

「秘密だよ^^」の連呼。

ああああああ、車の持ち主さん、ほんとごめんなさい!!!!!!><
でも、わたしもまさか網戸が風でふっ飛ぶとか信じられなかったし、そもそも、外れたとしても簡単に外側にはじけとぶほど窓も前回じゃなかったし、しかもベランダ自体に1.2mくらいの柵までついてるし、というか網戸の大きさ1m×2mででかいし!!なんでそんな網戸が外れてベランダ超えできちゃうの・・・?いやー、自分ではその瞬間を見てないだけに信じられん。

でも、何より、落ちた先にあったのが物でよかった・・・(涙)。
いつも道路で遊んでる大家さんのお孫さんとかじゃなくてよかった・・・(涙)。
ひとじゃなくて、本当によかった・・・(涙)。

何が起きるかまったく予測できないな、人生、と気が引き締まった気がします。
想定外がある、ということを想定して、人生、日々覚悟して生きていこうと思います。

そんなわたしの一時帰国まであと3日。
今夜は荷造りです。(あと、いちおう引っ越し準備までして帰国しようと思います)。
物を引き出しからすべてひっぱりだしたとんでもない状況を大家に見られてしまいました。

部屋も想定外に備えて、常に整えておかなきゃな、と改めて。

では、リアトライスオスダイ(おやすみなさい)。