まるで舌切り雀の世界。
痩せたニワトリと太ったニワトリ、食材としてどちらを買うか。

カンボジアに来て、若干戸惑ったこと。
それは家でよく作ってたから揚げを作ろうにも、タケオの市場で売られているニワトリは一羽買いしかできず、もも肉だけでから揚げを作る、なんてことができないこと。あるいは、仮にもも肉で作ろうにも、やせっぽっちすぎて、日本のようなジューシーなから揚げがなかなか作りづらいのが現実。

それは、なぜなのか・・・。

こちらの、特に地方のカンボジア人にとって、
よく太ったにわとり=すぐに太る薬を混ぜたエサを食べて育ったにわとり
という思考になっていて、
あんまり太っていないニワトリ=家の庭先で米粒を食べて育ったニワトリ
の方がノンケミカルで体に良い!!!
と思われており、太ったニワトリが市場で売られていないのです・・・オーマイゴッド。
(日本のようなブロイラー肉は首都・プノンペンのスーパーでなら購入可能です。)

いやー日本にいたら、あのジューシーなもも肉がたまらなく美味しいのですが、
あれこそまさに
ブ・ロ・イ・ラ・-♡

ニワトリ用の飼料を食べていることは間違いないですが、正直、何が入ってるか存じ上げておりません。日本人にとっては当たり前のブロイラーですら、『ノン・ナチュラル』と認識しているカンボジア人の食への意識はすごいなって思います。

だが、しかし!!!

どうしてなのか、その意識の高さは甘い物に関してはシャットダウンする模様。
東南アジアによくある、コンデンスミルク入りのコーヒー。
小さく砕いた氷をたくさん入れることで、それがコーヒー&コンデンスミルクのドロドロ感を溶かしながら飲みやすくしてくれるんですが、このコーヒーとコンデンスミルクの割合が・・・ほぼ1対1。オーマイゴッド!!!(汗。

あとあと、こちらも東南アジアでよく聞くだろう、味の素。
そう、われらが日本代表・味の素。
実家ではまったく使ってなかった、日本代表・味の素。

その使用量たるや、お料理のさしすせそ以上の存在感です。
(ちなみにカンボジア人はお酒を料理に使いません)。

それ、人口調味料ですから~~!!!(涙)
と、叫びたくなります。

あと、子どものお菓子やジュースに関してはまったくの無抵抗。
こっちのファンタ、飲んだだけで口のまわりが赤くなるレベル。
参考写真↓

ファンタボーイズ 
鼻と口まわり、さらに歯までが赤くなるレベル!!
どんだけ着色されてんねん!!!(苦笑)。

そういえば、インドのファンタもそうだった・・・(郷愁)。

鶏ひとつとっても、お菓子ひとつとっても、日本とカンボジアの違いがたくさん感じられます。
何が、どちらが正しいか、もうそれはケースバイケースなんだろうな、と思う。

痩せたニワトリ料理を食べたながら、こちらの方がカラダには良いと思いながらも、
大分のあのジューシーから揚げが懐かしくなる今日この頃です。嗚呼。

今日はおやすみだったのでまたしても心のメモにブログ。