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さて下のランクに、モハメッド・アリについてツイッターとフェイスブックに載せた一文があります。8行くらいの短いものです。
さらにサロンでは、少し長い文章を書きました。サロンの雰囲気が少しご理解いただけると思いますので、サロンの紹介を兼ねて、そのままここに載せます。



モハメッド・アリが、ほら吹きクレイと言われたころから、彼のボクシングが始まるとテレビの前に釘付けになったものです。ジョージ・フォアマンとの一戦が忘れられない。それぞれの人が自分の人生で勇気もらいあのときはどうしていたかと振り返させられる稀有なヒーローです。拳と言葉、二つのパンチをもっていて、その二つが不可分であるところに真骨頂があったのです。

ここまで、表のフェイスブックに書きました。少し付け加えておきたいと思います。

先日のオバマ大統領の広島訪問での演説は、まさに言葉の力を示すものでした。作家・詩人というものがなぜ存在するのか、言葉のエキスパートの役割が認知されているのが、欧米の近代社会の成立でした。政治家と一体になり役割分担をしながら言葉によって未来を示す。日本の政治リーダーの言葉の貧困は、そういう文化的側面まで秀才官僚任せだからです。

モハメッド・アリは広義に現代の詩人だと思います。詩人は紙に向かって苦しんでいると考えるのは固定観念です。
スポーツのヒーローは、高倉健のように男は黙ってナントカ、という固定観念があるのが日本です。それは間違いです。詩人はいたるところにいてよいのです。特にスポーツの世界は詩が湧く泉です。
だからスポーツ選手の言葉にときどき光るものを感じるのです。それを味わうのもスポーツ観戦の醍醐味です。体育会は肉体馬鹿という偏見から脱しないと強い文化は生まれません。
そして言葉の力を信じないとこれからの日本には展望がつくられません。東京五輪もそのために成功させたいのです。

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