3月4日の毎日新聞である。

 このページの記事が、非常に印象に残った。

 
 子供達が、多く不登校になり、彼らの周囲の大人達も、どうすれば彼らを救う事が出来るか、

 実の所、良くわからない、と言うのである。



 子供達に、『やりたい事を見つけなさい、打ち込める物事を探しなさい』と言っても、

 子供達はどうすれば良いか、戸惑ってしまう、と言うのである。


 子供の人生にとって、一番影響を与えるのは、その時代で一番活躍している、大人達、である。

 子供達と言うのは、ほとんどの場合、自分から人生を模索し、生きて行こう、と決心するのでは無く、


 その時代で一番輝く、ヒーローの様な人物に、自分の人生を照らし合わせ、憧れ、彼らと関わったり、お手本にしようと、

 決意する事から、自分の人生をどうするか、考えて行く様になる。



 俺が小学生だった時は、『仮面ライダー』とか、『ウルトラマン』、『マジンガーZ』『キャシャーン』『バビル二世』『機動戦士ガンダム』『伝説巨人イデオン』『巨人の星』『空手バカ一代』など、


 アニメ、実写を問わず、次から次に新しい、そして義侠心に富んだ、圧倒的に強い、絶対のヒーロー達が現れ、


 勧善懲悪を行い、世を正し、テレビ画面や映画館などで、縦横無尽に暴れ回っていた物だ。


 あの頃、今よりずーっと日本は貧乏だったし、社会全体も不便だったけれど、

 子供達が将来、何を目指していいか、わからない、何て問題が、全国紙の新聞に社会問題なんです、なんて言って載るなんて事は、


 まず、考えられなかったんじゃ、ないだろうか?


 みんな、どんなに自分がつまらない生活を送っていても、常に明日を信じ、

 何処か毎日に、希望を持っていた、とそんな記憶が俺の中には、強くある。


 子供達が現代の日本において其処迄、迷走している、と言うのは、


 
 俺も含めた、現代日本の大人達の、不甲斐なさに原因がある、と俺は思う。


 子供にとって、親も、教師も、芸能人も、スポーツ選手も、


 昔の日本を騒がせていた、其れと比べて、魂に訴えかける様な、強烈無比な魅力、と言うのが欠けているんじゃないだろうか?


 その解決策として、


 俺は若手の男性の、特にスポーツ選手の育成に、もう少し日本は、力を注ぐべきなんじゃないか、と考えている。

 
 現在でも、活躍しているスポーツ選手はいる。一番その活躍が取り上げられているのは、

 アメリカ大リーガーの、大谷翔平選手だ。


 彼は2刀流で成功し、ドジャーズと大型契約を結び、更に最近では結婚までした。

 テレビのワイドショーは、連日、彼の話題を取り上げ、持ちきりだ。野球を志す若者たちも、質の良い選手が増えるだろう。


 だが日本の子供達を、不登校から救う為には、彼1人の活躍では限界がある。


 日本を救う為には、俺が小学生だった頃の様に、テレビに次から次にヒーローが出て来る必要がある。

 その位国民にインパクトを与えないと、多分日本は救われないじゃないか、と正直、俺は思う。