官足法という台湾出身の有謀先生が始めた足もみ健康法がある。官先生亡き現在は、官先生の著書『足の汚れ<沈殿物>が万病の原因だった』の版元の行本昌弘社長が、官足法を引き継いで実施・普及を行っている。

 通常は3~4か月先まで予約でいっぱいというのだが、予約サイトで直近で空いているところを発見。行ってみた。

 行本先生は白いひげを蓄えていて仙人のよう。最初はベッドにうつ伏せに寝て、ふくらはぎなどから揉んでいき、足裏も棒でグリグリ押されるのだが、超痛い。先生は1944年生まれの79歳。ご高齢で細いのに、力が強いのか?

 足裏は臓器の反射区となっていて、押して痛いところに対応する臓器に問題があると言える。だから、痛いのは、悪い臓器がある証拠。溜まっていた老廃物が血液を通って流れて、腎臓を経由して排出されれば、治っていく。官足法では、老廃物が排出されるように、足裏だけでなく、ふくらはぎやひざを含めて足全体を揉んでいく。

足だけでなく、肩も揉んで、肩こりへの対応もしていただけた。

 しかし、施術は半端なくイタい。先生は、「これで死ぬことないから」というけれども、大声で叫ぶ悶絶地獄。一応、痛いところとそうでないところを交互に押しているらしいのだが、汗だらだら。

 うつ伏せに寝ての施術が終わると、仰向けになってまた足裏を棒でグイグイ押される。そのうち、ただ「イタい」ところと、「イタいけど気持ちいい」ところがあることに気づいた。先生曰く、「イタいけど気持ちいい」のは治りつつある良い兆し。

 最後に白湯を大きなマグコップいっぱいいただく。これで、老廃物を流す。白湯を飲まないと、老廃物が排泄されずに血液循環してまた戻ってしまう。

 行本先生は60分コースのみ。他の先生だと90分コースもある。だけど、あの痛みを考えると60分で十分。それに実際、60分でも十分に効果が感じられる。

 

 「こんなに痛いのに、よく通う人がいますね?」と聞くと、

 行本先生は涼しい顔で「効果があるからじゃない? 治ったら、今度は維持したいから通うのでしょう」とおっしゃる。続けて、「ここには来たくても来られない人がいっぱいいるんだよ」と。

  

 病気の箇所が治るまでは、(その人の年齢÷10)の月数がかかるという。40代ならば4カ月、50代ならば5カ月、60代ならば6か月。

 官足法ルームに通うのは1か月に1度のペース。あとは自分で「グリグリ棒」や「官足法マット」で足裏を揉む。「官足法マット」は通販サイトで購入するよりも、ここで買うほうが安い。といっても7450円だから、けっこうなお値段だ。

 官足法マットの突起は、100均にあるような青竹踏みもどきと違って、恐ろしく大きくて痛い。効果も段違いなのだろうと思える。最初のうちは、タオルを敷いて厚めの靴下で踏まないと、無理。慣れると裸足で踏めるというけれども……。

「官足法マットⅡ」真ん中が盛り上がっている。