5月後半ですが、
実は旧暦では四月(卯月17日)なんですよね。
昨日は満月だったのですが、ホツマ暦によると
「サビラキマツリ」
サビラキの「サ」は南という方角を表しています。
初夏の満月は、「早苗開き」であり「南開き」の祭。
田植えに必要な雨が十分にもたらされるサミタレ(梅雨)と
陽光の恵みへの感謝の行事でした。
(参考:冨山喜子作・縄文カレンダー)
日本人がいまの暦になってからわずか152年。
季節の移り変わりを表す旧暦を意識していると、
暮らし方もゆとりがでてきて、
自然の中で生かされていることに感謝がわいてきます。
日月の巡りを軸として暦はできています。
そして縄文時代、
日本人は火(炉)を中心に
円形の室屋で住んでいました。
やがて建築方式が進み、大黒柱を中心にした家屋となっていきます。
神さまの数え方も「一柱(ひとはしら)」と数えます。
日本人は「軸」「中心」を大切にしていた民族なのですね。
西洋を壁社会、日本を軸社会と呼ぶこともあるとか。
西洋は壁の中に柱を隠しますが、日本はあえてそれを見せる。
「個」を大切にした西洋と「和(環)」を大切にした日本人。
「和」を喜ぶためには「軸」がまっすぐ立っていることが必須。
だから、伝統芸能も武道も「軸」を重んじるのでしょう。
明治初期に日本を訪れたエドワード・S・モースという生物学者が
日本の住まいをこう表現しています。
「満足を味わいながらじっと視線を注ぐような物品が
眼前にほとんど存在しないような、
絶対の清浄と洗練こそが、
日本人が努力して止まない屋内装飾の要諦なのだ」
絶対の清浄と洗練・・・
美しく「ととのえる」ということ。
日本人の美意識は縄文時代から培われていたのでしょうね。
住まいには、住んでいる人の「こころのカタチ」が
現れるといいます。
(自分の部屋を見ると反省しきりではありますが)
おてんとさまラジオでは、
「心と暮らしを整えるヒント」もお届けしています。
我がプロジェクトの事務局長が、
整理収納アドバイザーの知識と経験を生かして、
ちょっと照れつつも夫婦トークを展開
暮らしの足元を見つめ、日本人的「軸」を意識したい方のご参考になれば嬉しいです。