お久しぶりです。あるいは初めまして。具入り味噌汁です。
1年9か月ぶりのブログ更新です。
声優界隈現場やTwitter(現X)、ブログに居場所を見出していた具入り味噌汁は、もういません。
女性声優、特に某水系の声優への異常なほどの興味関心、"推す"という気持ちは今ではすっかりなくなりました。
今日は、女性声優のオタクを卒業した話をまとめようと思います。
1. なぜオタクを卒業したのか(Why)
興味関心が気づいたらなくなっていたから。これに尽きます。その理由は多岐にわたりますが、以下があります。
・社会人になりライフステージについて考えるようになった
2022年4月に社会人となり、今後の人生を考える転機が訪れました。
かりそめ(ニセモノ)へのビジネスの消費者として、この先、お金も20代の貴重な時間も費やし続けてよいのか、そんな消費を続けている自分に疑問を感じるようになりました。
女性声優でキャッキャッし、気づいたら30代、40代、他に打ち込んだものがなく異常独身男性を突き進むルートに危機感を感じました。
・偏った社会-界隈-で社会性が歪んでしまうことに危機感を感じた
某水系の女性声優の界隈は、男が9、女が1くらいの男女比で構成されています。2002年生まれ世代が最も多く、自分よりも若い年齢層が約3/4を占めています。この界隈は、高校生や大学に入りたての"キッズ"たちが主です。
そんな界隈では、晒し、叩き合い、女オタオタ、警察(=界隈の自警団)、イキリ、承認欲求で目立ちたいのかそうでないのか分からない卑下などのつまらない行為が横行し、それらを面白がって消費、生産が繰り返されています。
※良識のあるファンももちろん多くいます
界隈を通して新たな友人、人間関係ができたという良い側面はありました。しかし、まっとうな社会生活をしていれば会うことのなかったであろう人々とも絡むことがあり、その界隈での消費・生産の片棒を担いでしまったことがありました。
その偏った社会-界隈-から足を洗わなければ、その悪い色に染まり切り、自分の人間性が歪み切ってしまう。そんな危機感を感じました。
2. どうやってオタクを卒業したのか(How)
オタク卒業計画は、数年かけて実施しました。
・グッズの購入を控えた
今までグッズを全買いしてきたものの、それらの大半は未開封でダンボールの中に封印されていました。いきなりグッズを全く買わないと決心する力がなかったため、開封する自信がないグッズは買わないことにし、段階的にグッズの購入量を減らしました。
・声優イベントへの参加数を減らした
まずは、トークショーや声優イベントなど、ワンマンライブではない声優イベントへの参加を徐々に減らしました。
全通を経験してきた身としては、声優イベントを削るのも辛いくらい。徐々にならしていくことで、イベントに参加しないことへの謎の罪悪感、使命感を紛らわせてきました。
・コンテンツによる暴露頻度を減らした
毎週聞いていた某癒し系ラジオは、2022年の某ライブツアー千秋楽の感想回をもって聴くのをやめました。
・ライブツアーへの全通を断った
2022年の某ライブツアーを全通の最後とし、2023年の某ライブツアーは、千秋楽のみの参加としました。
そのころには、ほぼほぼ興味が薄れ、ライブ参加は作業ゲーのようでした。まるでニコチン依存からの治療プログラムの終盤みたい(タバコ吸わないから推測だが)。
千秋楽は、自分の推し活動の成仏回でした。
・コンテンツや界隈とのつながりを断った
某声優の投稿に対しTwitterの通知をオンにしていましたが、それを外しました。そして、フォロー欄から徐々に声優を減らしていきました。また、コミュニケーションを取るフォロワーを絞っていき、2023年の某ライブツアーが終わって少ししたタイミングでTwitterを消しました。
今まで仲良くしてくださっていた皆さん、突然消えてしまいごめんなさい。心配してくださった方もいらっしゃったかもしれません。
特にTwitterというプラットフォームは、オタク社会そのもの。気づいたらTwitterを開いて、推しが何を呟いているか、界隈がどうなっているか、気になり続けてしまいます。Twitterはオタクをダラダラと続けてしまう大きな要因であったと痛感しました。
・グッズを処分していった
メルカリ行きです。未開封のグッズが多くて、1つ1つ出品、発送するのが嫌になります。未だにさばき切れていません。
いかにこの"ビジネス"にお金を浪費してきたか、痛感する日々でした。
3. いつオタクを卒業したのか(When)
上記の通り、時間をかけて声優コンテンツや界隈への依存を減らしてきました。
精神的にオタクを卒業できたかなと感じたタイミングは、2023年の某ライブツアーの千秋楽直後です。そして、その感触を実体として裏付けられたと感じたのは、某公開収録イベントや某FCイベントに参加せずとも、その土日を楽しく過ごせていた2024年春ごろかと思います。
4. 振り返り
オタクをやめることで毎日の幸福度が上がりました。コンテンツに追われることなく、自分を保つことができるようになったためです。
また声優イベントやコンテンツ、グッズに対する出費がなくなったため、経済的なゆとりもできました。
一方で、仲良く親身にしてくださったみなさんとの接点がなくなったことは、少し心残りでもあります。今から女性声優へのスイッチが入ることはもうないので、数を絞って繋がった方がいいのか、どうしたものか、悩んでいるところはあります。
オタクをやめた話は前々からブログに書こうと思ってました。そのスイッチが入ったきっかけは、先日の、某女性声優の公式X(旧Twitter)アカウントで"誤爆"があり、それを"第三者の不正アクセス"が原因であると火消しを図ったというニュース記事を見たこと。誤爆理由が真かどうかは私は分かりませんが、運営は"ごまかしたな"。私はそう感じました。未だに界隈にいた私ならツイートの嵐でしょう。
閑話休題。
私は、女性声優を推してきた私の過去そのものを無かったことにするつもりはありません。否定するつもりもありません。そこでの出会いや思い出は、いい意味で私の血肉になっていると思います。
何かの縁で今後ライブツアーに遊びに行くことがあるかどうかは分かりませんが、きっと昔のように胸が高鳴ることはないでしょう。私自身のちょっと酸っぱい思い出に対し「あの頃は若かったな」と、"キッズ"を成仏できた少し"大人"の私が振り返っていると思います。
さようなら、
ツアーライブで全通していた具入り味噌汁。
ライブグッズをわけもわからず全買いしていた具入り味噌汁。
ラジオを毎週欠かさず聞き、実況ツイートをしていた具入り味噌汁。
Twitterで皮肉めいたツイートをしてイキっていた具入り味噌汁。
狂ったようにライブの当落統計調査をし、結果をブログに書いていた具入り味噌汁。
具を入れることができていなかった、具入り味噌汁。