​淡々とした告知が終わった後、待合室で入院の説明などがあるため待つことになる。その間無理に笑って父と話していたが、ふとした時に泣きそうになる。それを隠すために
「トイレに行ってくる」
と言うと、母が
「トイレの場所わかるから一緒に行ってあげる。」と。
廊下に出ると我慢できずボロボロ泣きながら無言でトイレへ。トイレに着くと母が
「本人にあんなハッキリ余命言って欲しくなかった。かわいそう。想像以上にひどいじゃん。」
と。
落ち着いてから急いで待合室に戻るとすでに入院の荷物の説明などが始まっていた。
落ち着いて涙も見せず話を聞く姉を私は強いなと思ったが、母は少し冷たいなと感じていた。

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