前回に引き続き、2024年の振り返りをもう少しさせてください!

例年、年末の最終営業日は職員全員で事務所に集まり、丸一日かけて全体会議を行うのが恒例になっています。そしてその後は皆で忘年会という流れになりますシャンパン

 

2024年の最終営業日は12/27(金)でした。

今回の年末の全体会議のコンテンツは以下の通りです。

 

1.今年1年間の振り返り(事務所全体の総括、個人ごとに1年間の振り返りの発表)

2.年間表彰式!

3.来年1年間の目標、アクションプランについて

 

 

 

1.今年1年間の振り返りは、前回の記事でお話した通りです!

 

2024年は、売上は順調に増加したものの、人員の増加割合に比べると、もう少し売上を伸ばしたかったな、というのが本音でした。新しいお客様との出会いも多くあり、学ぶこともたくさんありましたが、現在の人員規模であればもっと売上を伸ばせるはず!という結論に至りました。

 

 

2.年間表彰式!

 

2024年の年間表彰式は、気合を入れて、多くの賞を設けました!1年間を振り返り、いろんなことがあったな、と思い出しながら、特に頑張ってくれたスタッフへの感謝の気持ちを伝える、良い機会だったと思います!ちなみに今回は、大小さまざまな賞を作り、全員にもれなく商品がいきわたるようにしてみました!

 

その中で、主だった賞について紹介していきたいと思います!

 

1.営業部門 優秀賞  

新規顧客対応などを積極的に取り組んでくれた人に与える賞です!

 

 

2.顧客との信頼構築部門 優秀賞 

お客様との信頼関係をしっかりと構築してくれた人に与える賞です!

 

 

3.社内業務部門 優秀賞 

社内業務の様々な取り組み、業務効率化、SNSや各種ITツールの導入などに積極的に関わってくれた人に与える賞です!

 

 

4.学習と成長部門 優秀賞 

自己学習、社内外の研修などを積極的に受講し、知識の研鑽に努めてくれた人に与える賞です!

 

 

 

この4つの賞、気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、バランストスコアカード(BSC)の4つの視点に基づいて、1年間の取り組みを評価したものになります。当事務所では、賞与の計算にBSCの考え方を取り入れており、結構細かく評価をしているのですが、年間を通して、各分野で一番頑張ってくれたのが、この4名でした。

 

今年は、他にもいろんな賞を準備してみました。

新人賞、縁の下の力持ち賞、MF検定パーフェクト賞、仕事子育て両立賞、税務スペシャリスト賞、遠距離賞、特殊業務賞、バズリ動画大賞、来年はもっと休みま賞、などなど・・・。

 

 

 

 

そして、最優秀賞として、以下のお二人を表彰しました!

 

最優秀MG賞   

 

 

 

 

そして、2024年のMVP (最優秀スタッフ賞)は・・・・・・、

 

土屋さんでした!

 

 

 

おめでとうございます!

MVPの土屋さんは特に、業務のすべてにおいて、積極的に取り組んでいただいたと思います。

1年間、本当にありがとうございました!

 

 

3.2025年のアクションプランについて

 

2025年のアクションプランとして、大きく4つの分野プロジェクトチームを結成し、それぞれの分野のチームごとに取り組みをディスカッションする形で決めました。

 

4つの分野というのは以下の通りです。

①営業

②広報

③社内活動

④HR

 

2024年は大きく2つのプロジェクトチーム(「攻め」と「守り」)で取り組んできましたが、2025年はさらにその活動をより精緻化、専門家することで、さらなる業況拡大を目指しています。合わせて、スタッフの皆がいずれかの取り組みを担うことにして、スタッフ全員で、前向きに一丸となって経営に取り組むという期待を込めています。

 

 

①営業チームは、シンプルに、事務所の売上高拡大に取り組む部隊です。売上拡大、といっても抽象的になってしまいますが、新規顧客の増加、単価の増加、両面の取り組みが必要になります。また、新規顧客を増加するためにはどういった施策が必要になるのか、様々な打ち手を考えてもらいました。

 

②広報チームは、主にホームページ、SNS、noteの記事やweb広告、セミナーの開催などを担当します。①営業チームと連携する部分もあり、売上増の一翼を担いつつ、一方でリクルート面でも大きな役割を担う形になります。昨年から始めたショート動画のプロジェクトをはじめ、多くの人に「こんな事務所で働いてみたい」と思ってもらえるような取り組みを期待しています。

 

③社内活動チームは、主に社内での交流や業務効率化の取り組みなどを担当してもらいます。一昨年より取り組みを強化している福利厚生の分野のみならず、AIの導入などにも積極的に関与してもらいます。「風通しの良い職場」「働きやすい職場」というのがテーマを掲げることは抽象的に感じられるかもしれませんが、この取り組みが、職場全体の生産性を向上させること、離職率を低下させること、といった大きな効果につながることを私は確信しています。

 

④HRチームは、当事務所で一番課題になっているところだと思いますが、主に人材育成の役割を担っていただきます。会計事務所としてスタッフのナレッジ・経験レベルの向上はもちろん、事務所としてもワンランク上の、より付加価値の高い高度な業務を多く受注できる体制を構築するために、様々な取り組みを考えてもらうことになります。

 

 

この4チームに分かれてのディスカッションは、たっぷりと時間をかけて、じっくりと議論をしてもらいました。どのチームも、時間が足りないぐらいに活発な意見交換をしてくれ、2025年の施策として様々なプランを生み出すことができました!スタッフ皆が積極的にそれぞれのプロジェクトにかかわることによって、当事者意識、経営への参画意識を高めることができると考えています。

 

 

 

最後に、それぞれのチームから、来年の取り組みを発表していただきました!

 

 

詳細についてはまた別の機会で、詳細に紹介していきたいと思います!

毎年、この年末の会議はとても盛り上がり、活発な意見交換ができるので、とても貴重な良い時間だと思っています。

 

 

4.忘年会

 

年末会議で議論した後は、毎年恒例の忘年会です!

今年は、おでん「ふくろ」さんにて忘年会を開催しました!寒い冬にあったかいおでんと、皆で一年間を振り返る、とても良い機会でした。

 

 

 

 

盛り上がった後の写真は諸事情により省略いたします・・・笑

 

 

2025年も前向きに前進できるように、皆で一緒に頑張りたいと思います!

改めて、今年もよろしくお願いいたします!

 

新年あけましておめでとうございます!

井上公認会計士事務所は、今年で早いもので開業13年というとになります。

昨年中は多くの皆様にお世話になり、どうもありがとうございました。今年もよろしくお願いいたします。今年も皆様にとって良い1年でありますように!

 

新年最初の記事として、まずは色々な出来事があった2024年を振り返ってみたいと思います!

 

 

2024年は特に、お客様や社内外の仲間たちから学ぶことが多く、挑戦と成長の連続でした。おかげさまで、売上高は前年比12%増と順調に伸び、事務所の体制も総勢20名に拡大しました!

しかし、振り返ってみると課題も多く見つかり・・・、来年に向けてさらに前進していきたいと思っています。

 

 

 

2024年の大きな変化の一つは人員の増加でした。

正社員が4名増え、新しい仲間を迎え入れることができたのは嬉しい出来事でした。しかし、優秀な人材を確保するために人材紹介業者を利用したことから、紹介料などのコスト負担が資金繰りに影響しました。この経験から、今後は紹介業者への依存を減らし、自社採用の力を強化することを目指しています。

 

 

また、福利厚生の充実にも力を入れました。

7月には札幌への社員旅行を企画し、北海道の美しい自然を楽しむとともに、リフレッシュの機会を設けました!

税理士法人TAPさんと交流させていただく機会をいただき、とても有意義な経験でした。

 

 

 

さらに、10月にはMF士業サミット、㈱マネーフォワードさんの本社見学を兼ねた東京研修旅行も実施しました!

多くのスタッフで参加することができ、事務所として様々な刺激に触れる良い機会だったと思います。

 

 

 

それ以外にも、社内レクリエーション企画として、和菓子作りやボウリング、芋煮会など、イベントも充実させ、社員同士の交流を深める取り組みを行いました。こうした活動を通じて、事務所全体の一体感が強まったと感じています!

 

 

 

 

 

 

業界内での交流も、今年の大きな成果の一つです。

7月の札幌旅行中には税理法人TAP様と勉強会や懇親会を行い、多くの刺激をいただきました。

また、東北クラウド士業交流会には昨年は計4回参加し、3月に当事務所スタッフの佐々木さんが講師として登壇する機会もありました!

 

 

11月には株式会社マネーフォワードの辻社長、タスキー株式会社の青谷先生とパネルディスカッションで対談させていただき、とても貴重な体験と大きな刺激をいただくことができました。

こうした横のつながりが、私たちの視野をさらに広げる良い機会となったと思います!

 

 

事務所のブランディング強化にも取り組みました。

SNSでのショート動画配信をスタートし、TikTokやInstagram、YouTubeを通じて情報発信を行いました。これにより、若い世代からの採用応募が増加するという嬉しい効果もありました。

 

 

 

また、ホームページをリニューアルしたことでアクセス数が増え、オンラインセミナーも年3回開催することができました。AIや創業支援に関するセミナーでは、多くの方々にご参加いただき、個別相談の機会も増えました。

これらの取り組みを通じて、「デジタル時代における士業の在り方」を模索しながら、事務所の存在感を高めることができました。

 

 

一方で、臨時出費が多かったこともあり、資金面では課題が残りました。

2024年は人材紹介会社への手数料、営業車両の購入、ホームページ更新など、多くの出費が発生しました。

来年は支出計画をさらに綿密に立て、安定した資金繰りを目指していきたいと思います。

 

 

もう一つの大きな課題は若手スタッフの育成です。

所長やマネージャー、チームリーダーに業務が集中し、新人スタッフが現場で経験を積む機会が十分に確保できていません。その結果、若手の成長スピードが遅れがちで、税務知識や実務スキルの向上が課題として浮き彫りになりました。来年はOJTや研修プログラムを充実させ、スタッフが自ら考え行動できる環境を整えていきたいと思います。

 

 

2025年に向けて、私たちはさらに飛躍の年にしたいと考えています。

自社採用の強化、新人教育の充実、効率的な業務体制の構築、安定した資金繰りの確保など、多くのテーマに挑戦する予定です。今年得た経験と学びを糧に、より良いサービスを提供し、お客様やスタッフにとって価値のある事務所を目指します。

 

 

未来を切り拓くのは、今この瞬間の行動からだと思っています!

2025年も一緒に成長していきましょう!今年もよろしくお願いいたします!

 

パーフェクトな意思決定――「決める瞬間」の思考法

 

識学の安藤広大社長の最新の著書、ということで、手に取って読んでみました。

今回は、経営者にとって避けることのできない、意思決定をテーマにしています。ただ本書では、経営者のみに限らず、中間管理職やチームリーダーなども対象にした、決める瞬間にスポットを当てた内容になっています。

 

私も経営者なので、否応なしに決断を迫られる場面があります。会社を左右するような大きな決断、という機会はそれほど多くないかもしれませんが、日常業務の中における判断という観点で考えると、数えきれないほどの判断をしています。誰かに相談すべきだったのに相談せずに決めてしまった、あるいは皆の意見を聞きすぎてしまって軸がぶれてしまった、というような苦い経験も日常茶飯事です。会社の経営、特に人にかかわる部分って、本当に難しいな、と思う今日この頃。

 

著者によると、確実に成果を出す人の特徴は、以下の通りだそうです。

『自分の責任に応じて、意思決定ができること。決めたことに対して100%実行すること。つねにいい結果を出そうとするのはもちろん、もしいい結果が出ないときは、最初の意思決定を疑い、次なる意思決定ができること』

 

読み終えた後で振り返ってみると、この定義には、本書におけるエッセンスが凝縮されているな、と実感します。

 

本書の帯のキャッチコピーに、『「検討します」は全裸より恥ずかしい』と大きく記載されているのですが、私も含め多くの方に心当たりがあるのではないかと思います。「検討します」というのは、意思決定をしない、ということになり、次第に身動きがとれない状況になってしまう。場合によっては他人任せになり、失敗する経験もできなくなってしまう。つまり、成長する機会が失われてしまう、ということにつながってしまいます。

 

経営者でも、やはり結論を先送りしたくなる場面はたくさんあります。しかし、その先送りは本当に正しい決断なのか。もちろん、判断材料が足りない、というシーンもあるので、先送りすることがすべて悪ということではないのですが、どうしても、その場の判断から逃げてしまうという選択をとってしまうことがありますね・・・。

 

『「決める瞬間というのは、「瞬間」というだけあって、1つの思考によっておこなわれる行為です。「意思決定」という言葉のイメージが固いからか、つい、会社や人生の運命を左右する、大きな決断をイメージするかもしれません。しかし、そんな一発逆転の場面は、そう滅多に起こらない。リアルな現場では、日々、「ちょっとした選択」があるだけです。それが少しずつ積み重なって、大きなことが成し遂げられるのです。』

 

いま、決めるべき瞬間なのに、理由をつけて結論を先送りしてしまう。その積み重ねを考えると、確かに大きな差になってしまいそうです。ちなみに、決めることから逃げてしまう大きな理由の一つに、失敗をしてしまうのが怖い、反対されてしまうかもしれないといった側面もあると思います。そして結果に対して、後出しじゃんけんのように文句を言われてしまう。

 

しかし、ここで大事になってくるのは、失敗してしまった際の組織としての対応。失敗をしても、それを責めるのではなく、許容することができる組織風土が非常に大事、とのこと。経営者としても、間違いをおそれないこと。もし間違えてしまった場合でも、自分の決断に間違いがあった、と堂々とメンバーに伝えて、修正を行うことがとても重要だそうです。

 

本書を読んで特に参考になったのが、「意思決定における3つの箱」という考え方です。3つの箱とは、「1.即決」、「2.情報不足」、「3.期限を設定する」というものです。自分で判断しないといけないときに、この3つの箱に振分けることを意識して整理することが非常に重要とのことです。

 

経営者の立場からすると、ワンマンな経営はよくないので、できるだけみんなの意見を聞くべき、とも思うのですが、その一方で時間をかけずに即決すべき点が多いのも確かです。また、判断するうえで、情報が不足している、もう少し経過を見たうえで長いスパンで判断したい、と思うときがあるのも確かです。こういった状況に応じて、3つの箱をしっかり使い分けすることが非常に重要であるとのこと。逆に、箱に入れずに先送りしてしまう状況というのは、避けなければいけない。

 

『どんな組織でも、「あのとき、あれがターニングポイントだった」という瞬間があります。最初の段階では、まだターニングポイントかどうかはわからない。そこには時間軸が必要になる。うまくいけば、「あれがターニングポイントだった」と意味付けができて、失敗したら、次に生かせばいい。』

 

なんとなく、という対応をなくしていき、意思決定の3つの箱を使って整理した上で、最後はしっかりと「決める」ということ。仮に失敗してしまったらしっかりと修正すること。こういったサイクルをしっかり回していくことが大事なのだろうと思いました。日々の会社経営の場面でも、面倒くさい、先送りにしたい、といった逃げの姿勢が出てきてしまうことがよくあるのですが、そういった姿勢が組織全体に大きな悪影響を及ぼしてしまう、ということもよくわかりました。

 

本書の冒頭で、作者がこのように述べられていました。

『水というのは時に「固い氷」にもなり、「柔らかい水」に戻ることもできる。とてもしなやかな存在だ。そんな水のようなスタンスが、意思決定の本来の姿である。本当に優秀な人は、「間違えたことを認める」ことができる。自信満々に「間違いない!」と言い通すことが優秀さではない。「私はA案だと思う。とはいえ、A案はデメリットもあるし、失敗するかもしれない。しかし、それでもA案にします」ということを、正確に堂々と言えるか。』

 

パーフェクトな意思決定というのは、常に正しい決断をする、ということではなく、人は誰でも間違いをするものであるから、間違えたときにいかに柔軟に軌道修正できるか、といった点が非常に重要だということですね。

 

私も日々の業務の中で、意思決定の3つの箱も使いながら、間違いをおそれずに意思決定を行えるようにしていきたい、と思いました!