無知識未経験から、

重度障害を持つ方の生活支援、

介助』に

携わることになったミカの忘備録。

 


 

この仕事をしにきた理由

 

 

 

初めて利用者さんのご自宅へ。

 

今回も見学ということで、

夕方〜夜の3時間、

介助の先輩の動きを見せてもらうとのこと。

 

 

 

まずは到着して驚いた。

 

公営団地の一階で、

いたるところがスロープになっていて、

ドアも大きな引き戸の部屋が並んでいた。

 

普段団地に来ないから、

初めて気づいた。

 

車いす利用の方のための住宅だ。

 

 

 

その中のひとつにお邪魔する。

 

利用者さんのMさん(仮名)は、

満面の笑みで迎えてくれた。

 

Mさんはご結婚されていて、

旦那さんも似たような障害をお持ちだ。

Mさんよりはできることはあるにしろ、

介助者が常に付いている。

 

だから今の家の中には、

Mさんご夫妻、

それぞれの介助者、

そして見学の私、

という5人がいるのだ。

 

 

お仕事スタート。

 

夕方のやることと言えば、

夕飯作り。

 

Mさんの言葉に合わせて、

介助者が動く。

 

『冷蔵庫から鶏肉取って、

 カゴから里芋出して』

 

私はほぼ聞き取れなかったが、

先輩は時々しか聞き返さなかった。

 

切り方も確認しながら行う。

 

使う鍋も、

鍋に入れる調味料の量も、

口頭でやりとりするのだ。

 

調味料…塩など顆粒類ならまだしも、

醤油とか液体も!?

 

大さじではなく、

瓶からそのまま鍋に入れてる。

 

ストップと言われたら、止める。。。

 

ほんとに!?

 

私、全然できる気がしないんですけど!?

 

とヒヤヒヤしながら見守っていた。

 

あっという間に

里芋の煮っ転がしができた。

 

炊き立てのご飯と、漬物が

今夜のメニューだ。

 

 

『いただきます』

 

先輩はMさんの90度の角度から

食事介助。

 

旦那さんは基本自分で食べて、

できないところは介助者を呼ぶスタイル。

 

 

前も書いたが、

ひとことで障害といえども、

程度が人によって違いすぎる。

 

 

介助者も、程度によって

やることが変わってくる。

 

食べ終えたら、

旦那さんの方の介助者が片付けてくれる。

 

Mさん宅では、

家事を分担しているとのこと。

 

基本はMさんが料理で、

旦那さんが片付け。

 

たまに、逆をする時もあるらしい。

 

今ドキの家庭だ。

 

 

 

 

 

次にお風呂。

 

 

…お風呂!?

 

 

いきなり入浴介助!?

 

大丈夫!?

 

今回は見てるだけだからいいけど…

 

私が戸惑っていても、

準備はサクサクと進む。

 

着替えを用意して、

リフトを準備する。

 

お風呂の準備が終わったら、

Mさんの準備だ。

 

 

車椅子からトイレへ、

トイレから床へ、

の移動は介助者は見守り。

 

Mさんは時間をかけながらも、

一人でできるからだ。

 

私たちが手を出せば、

一秒で終わりそうなところだが、

それはしてはいけない。

 

ただしバランスを崩したりする可能性もあるので、

常に支えられる準備はしておく。

 

あくまでも私たち介助者は、

自立支援なのだ。

 

 

トイレが終わり、

自力で床にぺたんと座ったMさん。

 

今度は介助者が服を脱がしていく。

 

 

実は顔合わせからこの時まで、

Mさんが車椅子から降りた姿を

見たことがなかった。

 

不自由ながらも、少し足は動かせるようだ。

 

裸になったら、

風呂場へはズリズリと、

少し動く足と手を駆使して、

いわゆるいざり這いで風呂場へ。

 

 

その時、私の中の内側の何かに衝撃が走った。

 

 

一生懸命に洗い場へと進むMさんの後ろ姿から、

とてつもない生のエネルギーを感じたのだった。

 

 

人間のナマの生をこんなにも身近に感じられるとは…!

 

久々に胸が高鳴って、

ワクワクし出した。

 

 

別に裸に興奮したわけではない。

 

 

ただひたすらに『生きる』が感じられて、

高揚してしまったのだ。

 

 

うわー!

 

この感覚を感じるために、

私はこの仕事をしにきたのかもしれない…!

 

 

介助者としては、どうなのか…

と自分でも思うが、

私にとっての刺激になったことは事実だ。

 

 

人の生を感じられる仕事だ!!

 

 

パソコンを使った事務仕事では

感じられないものがドカーンときた瞬間だった。

 

 

 

つづく…

 

 

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❁ エナジーケアセラピスト
❁ LAS認定ヒーラー

❁ リフレクソロジスト
❁ ヒーリングアートセラピー®講師

アートやヒーリング、ボディワークなどで

エネルギーを整えるエナジーケアセラピスト。

 

幼少期から過敏体質(HSS型HSP)で、

大学卒業後すぐにボディセラピストになるも、

アトピーが悪化して4年で断念。

 

生きづらさを感じながら迷走し旅する中で、

瞑想に出会う。

 

自分を整えることで、

ニュートラルでいる心地よさを知り、

ヒーリングやアートセラピーの世界を追求。

 

より自分らしく魂の望みを生きるためのサポートとして

セッションを提供している。

 

 パートナー雲水と『これもありか』というユニットを組み、

春秋は日本を駆け巡る。
 

人生の旅の添乗員のような存在として、

彩り豊かな波を人生に引き起こしながら、

 

特にエネルギー体と肉体の一致、

チャクラの調整ご希望の方、

大きな目標を持っていて、

なかなか現状が動かない方の

サポートを得意としている。

 

モットーは【自分を知ると世界が広がる】

 

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