ツナサンド…

アタシは日本でいうサンドイッチをイメージしていた。

が、モロッコでサンドイッチと言うと、

アラビアパンに具材をはさんだものらしい。

これが結構、ボリューミー。なかなかの食べ応えである。

少し固めだけど、噛めば噛むほど香ばしく味の広がるパンは、

トマトともツナとも相まって、とってもおいしい。

かなり好みかも。アラビアパン。


顔は傘で影になっているが、足は日にさらされている。

空気は過ごしやすいが、日にあたると暑い…というか、痛い。

隣の白人のお姉ちゃんは、顔が真っ赤になっていて、

頭にかぶる傘もお店から借りていた。

これは夏はかなりキツそうだ。


食べ終わって、トイレを借りる。

指差し会話帳を使って、”トイレ”を指すと、

お店のお姉ちゃんは笑って教えてくれた。

50Dh払って、店を後にする。


そしてまた元来た道を行こうとすると、道の入口からまたスパイシーな香り。

香りの正体はスパイス屋さんだった。

道の入口に店を構えていたのだった。

来た時は後ろにあったから見えなくて、てっきりCafeからだと思ってしまった。

確かにCafeにはそんなにスパイシーなメニューはなかった…


迷わないように元来た道を戻る。

途中で靴屋を見つけ、品定めをする。

チワワさんが素敵なサンダルを見つけるが、

言い値がちょっと高かったのでやめる。


フナ広場に無事に出ることができ、次に向かうは伝統工芸館。

ここは唯一(?)商品に値段がついている場所である。

伝統工芸が集まっており、しかも相場までわかってしまうという、

買い物する前にはぜひリサーチしておくべき場所だ。

フナ広場から道路に出て、少し歩く。

地味な入口だが、中に入るとメディナの喧騒とはかけ離れた感じで、

落ち着いた空気が漂いながらも、ランプ屋さんや銀細工やさんが連なっている。

人はそんなに多くはない。


装飾したアラビア文字で名前やコトバを書いてくれるお店があり、

かなり惹かれる。

全然なんて書いてあるかわからないけど、なんか魅力的な文字。

これ、読めるようになったらおもしろいだろうな。

建物は中庭に店があるような感じになっているが、

何段か階段になっていたり、凝った作りになっている。

閑散としすぎて、なんだかもったいない。

売店があったので、水を購入。

アラビア文字がまだ新鮮で、コーラのアラビア版とかがおもしろくてしょうがない。

外の日差しが強いだけ、この日影は気持ちがよい。

疲れもたまっている分、まったりしてしまう。


重い腰をあげ、建物の奥に進んでみると、奥にも結構店が入っている。

履物屋があったので入ってみると、露店にあったサンダルが売っている。

しかも言い値より少し安いくらいの値段がついていたので、

チワワさんは色を吟味して、購入。

とってもかわいいサンダルだ。

アタシは荷物になることを懸念しすぎて、断念。

今考えれば、買っておけばよかった…と。


土埃舞う喧騒の中に再び戻る。

一度宿に戻って、洗濯しよう。

明日からツアーに参加したら、どうなるかわからないから。