■大幅な遅延や運休、時刻変更が日常的な交通体系“鉄道”!

    …ルンバとゲバラとヘミングウェイの共和国へ!■

 

クーバを旅するに連れて、少しづつだが判って来たことがあ

る。それは、想像以上の鉄路の発展であった。

今回は、その辺の点に付いて取り上げてみたい。

 

クーバには、そもそもサトウキビ・パイナップルを内陸部のプランテーション(大農場)から、海岸部の港町へ移送するための手段として、アメリカ統治時代鉄道が発展してきた歴史がある。

 

その為島の真ん中を東西に貫く、背骨の様な一車線の本線に対し、枝線に当たる鉄道網が、使用されて居るか否かは別として想像以上に現存している。

 

それらから考えられる点は、理屈上は世界的に見ても「鉄道大国」と言っても可笑しくないように思える!と、云うことだ。

 

※写真は[カマグエイ]の鉄道駅の様子をお送りする。

 


 

 

現代に置いてはサトウキビ等の移送も、主要なプランテーションの近くに加工工場が建設されいるようで、鉄道の役割が

なくなり衰退の一途を辿っているようなのだ。

 

[トリニダー]に見られるように、海外からのトラベラー対象の観光列車として、運用されている路線も一部見られる。
 

 


 
 

そのような遺産を活かしきれず、悲しいかな役割の殆どをバ

スに奪われている状態のようなのだが。

 

まだ、一部の都市間に置いて本数こそは少ないものの、細々と人員移送の役割を担って客車が運行されているようだ。

その様な痕跡が[カマグエイ]には現実に在った。
 

 


 

 

ただ残念なことにバスでの都市間移動の際にも、列車が運行されている姿に遭遇することが一度たりともなかった。

それだけ本数が限られていると云うことのようだ。

 


 

 

鉄道の踏切には、都市間の主要道路であっても至るところで

出会い、充実した鉄道網に感動していたのだが!

 

単なるトラベラーである私には、何か打つ手はないものかと

歯痒いばかりで、如何ともしがたいのである。

 


 

 

一点考えられるのは、海外からのトラベラー対象の植民地時

代を彷彿させる、「オリエントエクスプレス」のような豪華列車を導入し、定期運行に努められるよう整備するのはいかがかと!

 

 


 

 

無理のない外貨獲得と、化石燃料節約と云う一石二鳥の策だ

と考えるのだが!

 

時間を置いて考えてみたが、現状を招いた要因の大半は、各時代に置いて関係国から導入された、その時代では最新であった機関車に在ると思われる。

 

車と同じく、時間が経つに連れてその部品が手に入らず、新しく導入する経済力もなく、一両又一両と稼働しなくなって居るのではないのだろうか?と、云う考えに至った。

 

その為、使用できる機関車が限られ、需要を賄い切れない状態に至って、最小限の稼働に留まっていると考えられる。

…非常に残念に思う!

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