■なぜ“グラム”表示の必要があるの?「パスタ」料理の謎!

    …ルンバとゲバラとヘミングウェイの共和国へ!■

 

人生は思った以上に長い!

その為、出会いたくないことにも出会ってしまう。

 

今回はそんな出来事のお話である。

日本人は昔から戴いている蕎麦、うどんに限らず、ラーメンに至る麺類(パスタもビーフンも入るか!)には間違いなく目がな

い。多分嫌いだという方は、そう御出でにならないのではなかろうかと思っている。

 

ここが東南アジアであれば、やや不満があってもなんとか問

題なく解決してしまう筈だ。

 

だが、全く様子が違う国である。

その為、日本人のさがで麺に類した“スパゲティ”ででも我慢しようかとメニューをあさる。

 

これがどうしたものか、普通のクーバ料理店であっても驚いたことに、種類こそ無いのだが「スパゲティ・ナポリターナ(名称は本当です)4CUCとうたったメニューが、堂々と在るのだ。

 

だが、よく見ると料理名の後に320gとか380gとか数字が打ち込まれている。喜び勇んでいるため、その数字が何である

かなどは全く気にもかけなかった。

 

これだと決め込んでオーダー!

ビールを戴きながら15分ほど待つこと、テーブルにサーブされた「スパゲティ・ナポリターナ」目にした途端、漏れたのは“冗談だろ~!”と言う驚きを超えた呻きであった。

…テーブルには私一人のはずだが?

 

30㎝を超えようかと言うステンレスの大皿に、八重山そばに匹敵する丸太麺に、単に赤みを帯びたソースが絡まった「スパゲティ・ナポリターナ」が、小山の如くテンコ盛りになって鎮座している。

見た目、軽く2.5人前はありそうだ。

 

やむを得ないと覚悟し、ため息吐きつつフォークを絡ませようと一回し二回しする。

処が、ぶつぶつに“スパゲティ”が気持ちよくお切れになる。

 

まさかと思いつつ口に運んでみた処、まさに思った通り「伊勢うどん(伊勢の方御免なさい!)の如くブニョブニョで、歯も必要ない“スパゲッティ風小麦の帯”であった。

 

漸くここで、メニューの○○○gの謎が解けた。

余は、麺を茹できってふやけるだけふやかした“スパゲティ”

で、グラム数を稼いでいたのである。

仕組みに気が付いて、流石にげんなりの意気消沈であった!

 

今更云う必要もないかもしれないが、どんなトマトソース、どんなケチャップを使用したかも定かではないが、味も生涯最悪!食べるに値しなかったと、申し上げておこう。

…笑うな!こちらは悲惨なのだ!

 

料金を払いそそくさと退散の上、気落ちしながら“バーガー

”の立ち食いで腹を満たした。…美味かった!

 

云うまでもない事だが、[クーバ]で“スパゲッティ”を食べたのはこの一回だけである。簡単には信じないだろうが!

そんな不味い食べ物なので、写真はない!

ルンバとゲバラとヘミングウェイの共和国へ!

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