翌日、左程早くもない時間に、バスターミラルで捕まえたモーターバイ  

で、[ハート・ヤイ(ハジャイ)]のタイ国鉄鉄道駅に向かった。  

 

モーターバイの運転手、乗せる段には40Bで了解するが、古い街並みを  

縫って駅に着くと、調子よく50Bだと言い出す始末。

馬鹿垂れ!こんな事もあろうかと予想はしていたので、文句を言わせな

い様に40Bきっちりの小銭で支払う。

※写真は駅前通リを中心に、繁華街の街並の様子を贈らせて戴く。

駅に着いてみると、マレーシアの鉄道駅と違って構えが無いというか、  

駅前ロータリーなどもなく、駅舎もマレーシアの街々とはまるでかけ

れた、機能的ではあるがありふれた普通の佇まいであった。 

何方がどうとは云えないが、余りにものギャップに不思議を感じる。

今日からのお宿を探そうと、駅前の金と赤で縁取られた“貴金属店通リ

”を、中心市街地だと思われる建物群へ、お宿らしきサインを求めなが  

ら向かう。駅からワンブロック半位来た処で、歩道のゲストハウスと表

記したアンティークなデザインのポールサインに気付く。

そのサインが指し示す方向を見ると、奥まった処に「ロビンソン・デパ  

ート」の入り口が、いらっしゃいと大口を開けている。

よくよく見ると、その入り口の奥まった左横に、遠慮したか如くのゲス  

トハウスの英字サインが目に入る。

取りあえず空きが在るか聞いてみることにして、そのゲストハウスの扉

を開ける。部屋は在ると云う!S 400B(\1150-)だと云う!  

こうしてお泊りのお宿が決まった。案内された部屋は2階で広々として

窓も大きく清潔で勿体ない位であった。


未だ昼食を取っていなかったので、中心部の街の散策を兼ねてお宿を出  

る。街の繁華街の中程に差し掛かると、幾つものなぜか気味が悪い理解

に苦しむマスク姿の集団が群れ、歩道の歩行にも支障をきたす状態であ  

った。正にランカウイでも出会った、赤い大陸の国の方々の群れである



今が「春節」の長い休暇中であることが、思い出されてうんざりするの

と同時にどうにか為らないものか!と、がっかりもする。


来週十二週目は、[ハート・ヤイ(ハジャイ)]での「春節」を迎えた街の 

様子と、旅友の「知らんけどのおっちゃん」との不思議な再会などの、

あれこれをお送りする。

あれから7年!…悪かった!忘れていた訳じゃない!  

            …時間が余りにも立ち過ぎた思い付き歩き!-東南アジア編