高得点者
Aさん 459点
Bさん 455点
Cさん 451点
Dさん 438点
Eさん 425点
Fさん 422点
Gさん 417点
読みとれる要因と今後に向けての対応策
●A、B、Dさんはいずれも入塾時300点台後半にあって
半年ないし1年以上経過して塾の学習方法・教材に慣れ
基礎学力が充実してきて
450点前後の高得点を継続して取得できるようになりました。
(要因として考えること)
・読み解き、調べることで
必ず解答に行きつくことができる教材をモットーにしています。
自力で読解し調べる力を身に着けることを大きな方針にしているからです。
・英語は体系的な文法をスモールステップの問題を解くことで理解し
英作文することで身に着けるNと
教科書準拠問題集Kとで構成されています。
その時その時のバラバラな知識ではなく
体系的なベースを作りながら学習を進めます。
・数学・理科の様々な計算問題は田の字表に整理することで
正比例(濃度・確率など)か
反比例(電流と抵抗、圧力と面積など)の2量の関係として把握されます。
一つ高次の概念的把握になり、雑多な公式群が統一された方法になるわけです。
そのことが多様な問題に見通しをもって解決する力
つまり応用力になるのです。
●社会科の希望のプリント制
INO塾では英数理3教科を基本コースにしています。
基礎の積み上げが必須の教科だからです。
英数理国4教科コースにする人は2年時からが多いです。
社会科は、コース設定せず、希望のプリント制で
家庭学習で基礎・根本理解を目指すNプリントを経て
教科書準拠問題集Kに取り組むようにしています。
Nについて
「読んでいて楽しく、苦手な公民を楽しくすることができた。」
「おかげで、時代の流れが大まかに入ってきて
その後のKプリントがスムーズにできた。」
と好評です。
社会の教科書は事実の羅列感が強く
読み進もうと思っても入り込めなく、挫折してしまいがちです。
それをよくある漫画路線にしても同じ結果になってしまいがちですね。
Nでは、例えば、「マッカーサーと昭和天皇の写真」。
マッカーサーはラフな服装なのに
昭和天皇はモーニングにネクタイという礼装であることから
敗戦によるアメリカの支配下にあること理解させます。
このように、骨子となる事実の背景を興味深く理解できるので
読み進むことができるのです。
(N・やさしい中学歴史・地理・公民・細野たかし著)
●学習のスタイル
定期テスト・高校入試は主要5教科で展開されます。
それに対応するための塾通いを
忙しいクラブ活動をしながらの日常生活の中に組み込むには工夫が必要です。
だから、3教科を基本コースにしたり
社会科はコース設定せず希望のプリント制にしたり
負担が少なく効果があるようにと考えての設定です。
定期テスト直前になると
塾では英語の復習の宿題を出したり
他の教科の希望の復習プリントを募ったりします。
生徒は学校ワークをこなしながら
塾のプリントに取り組むわけですからここでも工夫が必要です。
「(学校ワークをこなした上で塾のプリントを)
自分の苦手な所や最終確認として活 用しました。」
「ワークと塾のプリント両方ともうまく使い細かい部分まで覚えることができた。
塾のプリントを使うことで
教科書にはあまり詳しく書かれていないものや 文章問題の対策ができた」
ことを記しています。
このように工夫しながら
自分の学習スタイルを少しずつ作り上げていくことが
高得点の大きな要因でしょう。
●塾では間違ったところだけピックアップし復習する方法を取り入れています。
全部復習する方法に比べて時間短縮になり
効果は同じだと言う教育心理実験から採用している方法です。
生徒からも自分の課題が焦点化され集中できると好評です。
生徒のアンケートに
「わからない所や間違えた所は付箋でかくして2度解いた。」
と家庭学習に取り入れているようすが記されていました。
●今回もケアレスミスの課題がアンケートに現れていました。
「解き方は分かっていたのに!」くやしさがにじみ出ています。
ケアレスミスをパソコンで調べたら
「知識や能力の不足ではなく、不注意による誤り」とありました。
でも、「知識(手立て)の不足ではなく」と言い切っていいのでしょうか。
例えば
①英作文は、Nのヒントの様に
三単現か、複数か単数か、時制など
基本的なチェック項目で常に和文を分析してから英作文すべきです。
②字はていねいに書くべきです。
雑な自分の文字の誤読、桁を揃えない為の計算ミスも多いのです。
③10=2X-5は 2X-5=10と反転させてから移行すれば
ミスは軽減されます。
このようなケアレスミスを少なくする手順を省かないで
面倒がらずに取り入れるべきです。
ケア(配慮)の方法・手順がレス(採用されていない)ミスととらえ
対策可能なミスとして対処する努力をすべきでしょう。