中国の何処か忘れてしまったけど、
夜の街中で花を売る兄弟に会った。
まだ小学生低学年くらい。
前日友達は彼女から花をもらったそうだ。
地元の子ども達との触れ合いってかなり羨ましく思っていたところだった。
彼女は私とイザポンにまずは花を売りにきた。
私はまだ旅始めという事もあって『子どもが商売をする』ってのにかなり抵抗があり、
自分から彼女に近づいたくせに戸惑ってしまった。
なんか同情で花を買っていいのか?
でも買ってもらわないと彼女は困るのかなぁ?
そんな私の気持ちをよそに彼女はチューイングカムで風船を作り披露してくれた。
「おぉ~!凄いナァ」万国共通なんやって驚きもあり、やたら誉めた。
すると彼女は又風船を作った。
「おぉ~!」
又々風船を作る彼女
「おぉ~!(私らこれ以外しゃべってないナァ)」
又々又風船を作る彼女
「おぉ~!(そろそろええでぇ…)」
途中日本語が通じないのをいいことに
「何回『おぉ~!』言わせるねん!」って思わず関西魂が出て突っ込みも入れつつ
5回は繰り返したカナ
「おぉ~!」しか彼女に言えない自分の芸の無さに凹み、
前日の友達の花をもらったという心暖まる話とのギャップも感じたが、
彼女は無邪気にバイバイと手をふってくれてホッとした
そして「別に同情で花を買わなくても何か特別な事をしなくてもいいんやな」って思えた事は
これからの旅において凄い収穫だった。
そぅ、私が仕事で出会った日本の子ども達、
彼らはきっかけがなければ「みんな同じ」ってのが、普通で当たり前だった。
大人も子どもも障害も病気も社会環境も区別なくぶつかってきた
花売りの彼女も風船を披露してた時は
私を外国人だとか大人とか考えていなかったんじゃないかな?
私的に子どもの労働は反対で、
子どもから何かを買うのも、この子どもにとっていい事なのか…て常に悩んでた。
本当に働かないといけないかもしれないけど、
こうやって働く方が今は楽って短絡的に考えてしまわないかと不安になるのだ。
そんな私に彼女は笑顔をくれたのだ
彼女の子どもらしい笑顔を見て「彼女なら大丈夫」って思えた。
結局私は彼女に考えさせられ、気付かされたんだなぁ。