異形
中先代の乱 6回目
八月十八日、足利軍は相模川の近くに進出した。
相模川は増水していた。
足利軍先陣の大将は今川頼国だった。
頼国は、
「川を渡れ」
と命令をくだした。
足利軍が渡河を開始した。
頼国も相模川に馬を入れた。
北条軍が対岸から矢を放った。
渡河中、今川頼国と今川三郎が射殺された。
足利軍が相模川を渡り、北条軍を破った。
八月十九日、足利軍は辻堂・片瀬原で北条軍と戦った。
足利軍が北条軍を破った。
足利方の葦名盛員・高盛父子、土岐貞頼が討死した。
北条方の佐々木時綱・大高重盛が負傷した。
北条時行の庇護者である諏訪頼重が鎌倉の大御堂で自害した。
また北条方の大名で自害した者は四十三名にのぼった。
皆、身元を知られぬよう顔の皮を削いでいた。
次回は5月11日に書きます。