写本

 

二十章 四回目

 

女は敦道親王に、

「ほんの少し白露を見ているあいだに」

と申し上げた。

敦道親王は女の様子を見て、

(美しい)

と思われた。

そういう敦道親王の姿も魅力的だった。

直衣を召し、その下に美しい袿を着ていた。

その袿を出しているのがとてもよかった。

女は、

(私の目がおかしくなったのかしら)

と思った。

翌日

敦道親王から、

「きのうの昼に伺って、あなたがあきれているのを見てつらかった。でも、あなたが愛おしくてならなかった」

と言って来た。

 

次回は明日書きます。