『だいじょうぶ だいじょうぶ』いとうひろし著 | ■ふむふむミーティング■西東京なう■

『だいじょうぶ だいじょうぶ』いとうひろし著

ついに初めての絵本の紹介です♪
第一回目という事で、最初に断っておきたい事があります。

僕は!

さほど!!

絵本に精通しておりませんっ!!!

なので、批評ではなく、絶賛型ブログになっていきますので、ご了承ください♪

子供の頃は人並みに読んでたとは思いますが、大人になって、ちょこちょこと買い集めだしたのは最近の話です。

そう言えば、まだまだちっぽけなガキんちょだった頃、神戸のハーバーランド(だったかな?)の図書館が
ゲームセンターと隣合わせだったので、ゲーム目的で遊びに行って、ついでに本を借りてましたね(笑)
結局、阪神大震災の影響で、宮崎に移り住み、借りパクした本が2冊ぐらいあったんですが
2011年の今、気がつけば時効を迎えておりました(笑)

という訳で、話は本題に移りますが、昨年末に「絵本ブログを始めよう!!」と思ったきっかけとなった本を紹介したいと思います。

いとう ひろしさんの「だいじょうぶ だいじょうぶ」です。

だいじょうぶ だいじょうぶ (ちいさな絵童話りとる)
いとう ひろし
講談社
売り上げランキング: 2004



著者である、いとう ひろしさんですが、絵本にっぽん賞、日本児童文芸家協会新人賞、路傍の石幼少年文学賞を受賞されている作家さんであります。
この方、インタビューで、「動物園に行ったら、まず何の動物を見ますか?」という質問に対して
「料金所にいるお姉さん」と答えた、めちゃくちゃイカした作家さんであります★

僕はラジオ番組で紹介されているのを聴いて、この本に出会いました。
「なんて、イイ話なんだ!!」と、心の底から感銘を受けました。

主人公である「ぼく」と「おじいちゃん」のお話です。
2人はいつも散歩しているのです。
「ぼく」は、おじいちゃんと散歩しているうちに色々なものに出会います。
「ぼく」は、新しい発見や出会いを経験していくのですが
「ぼく」の世界がどんどん広がっていく喜びを得ると同時に、様々な不安要素にもでくわします。
そんな不安要素に直面した「ぼく」に対して、おじいちゃんは「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と
この本のタイトルにもなっているフレーズで、「ぼく」の不安をなだめてくれるのです。

そこでおじいちゃんに教わるのです。
「だいじょうぶ」だって事を。

そして、僕ら読者は、「だいじょうぶ」という言葉の温かさを知ります。
そこに例え「だいじょうぶ」と言えるだけの確信や証拠がなくたって
その言葉の大切さを教わるんです。

人間、誰だって、ちゃんと生きてる人は必ず不安を抱えているものなのかなって思います。
不安で、不安で、押しつぶされそうな時、他人から言い聞かせられる、きっと「だいじょうぶ」だよ!って言葉が何よりの助けになったりするものです。
そこに確信を持てるだけの証拠が無くたって、心のほつれを治してくれる言葉になりうる、大切な言葉だと気づかされました。

そして、涙腺を刺激するクライマックスが待ち受けます。
「ぼく」は少しだけ大人になるのです。
こんな短い話の中ですが、確実に「ぼく」がおじいちゃんのおかげで大きな成長をとげます。

涙もろい方、絶対ハンカチが必要ですよ♪


本を閉じた時、絵本というものが子供の読み物の枠を超えて、大人の心だって十分に打つものなんだと確信した作品でした。
「だいじょうぶ だいじょうぶ」イチオシです!!
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