『ONCE AGAIN』~Rhyme Ster
10月14日、待ちに待ったライムスターの新曲が発売。
期待に胸を、道行く美しいお姉さんに股間を膨らませ、近所のCDショップ、バンダレコードへ。
弱肉強食ジャングルで獲物へ向かって猛進するヨダレ虎の如く、突っ走って
入り口の自動ドアが開くスピードは普段より幾分遅く、苛立ちも抱えながらNEWシングルコーナーへ。
凄まじいインパクトを放つジャケットは、抱えていた苛立ちの呪縛も解き放ち
(え?何これ?光ってんの?)
と思わせる程。
(あ~これ絶対カッコイイわ。)
と、聞いてもいないのに確信めいた閃きを頂き。
可愛い女性店員さんがレジで作業している事を確認し、CDを持ってレジへ。
「すいません」
と女性店員の背中へ声を掛けると、横からデカイ男性店員が割り込み
「お待たせしました~♪」
(お前は待ってないけどね!)
と意地汚い心の声を喉元で緊急ブレーキを掛け、家路を急ぎ、CDを、新曲を
「ライムスター」3年ぶり!「ONCE AGAIN」を堪能。
ONCE AGAIN(初回生産限定盤)(DVD付)
最高です。
初回限定でPVのDVDがついていた事が、ライムスターの面々の渋さ故の格好良さが、感動に感動を上乗せして
心と目と耳で感動のミルフィーユを頂きました。
自身の中での、ライムスターと言えば曲は勿論、独特な声や歌い方の格好良さに知性を兼ね備えた
正真正銘にキングオブステージというイメージを、やっぱりそうなんだと、確信させて頂きました。
特に今回思ったのが、言葉巧みなライムスターが毒っ気無しに凄く真っ直ぐな歌を歌っているという事。
大人の男だから曝け出して格好良い、自分の格好悪さや弱さと、其処から生まれる強さ&男気。
ライムスターのラッパーの2人から放たれた言葉と言うより、等身大を曝け出して立ち上がる大人の男の姿を
ライムスターのラッパー2人のフィルターを通して2人の言葉で、そして感性で放たれているといった感じを受けます。
だからこそ、聞いている人も感情移入できるし、格好良い。良すぎる。
最初は宇多丸師匠のラップから始まり
前半と中盤では大人の男のマイナスイメージを歌い、後半では立ち上がっていく様子を
『オレは古着 だが洗いたてのブルージーンズ』という最高のフレーズに乗せ
午前零時という日が変わる瞬間に、男が立ち上がるその瞬間を被せて
突然、心の闇に光が刺す後半部分が凄く際立ち、胸を打ち、熱くさせてくれます。
(マジ最高ッス!)
次にmummy-D様のリリック格好良すぎラップ。
今度は男が立ち上がる瞬間を流動的に、じわじわと鳥肌が立つ瞬間に向けて気分を持ち上げてくれます。
今流行りの日本語で、白黒付かない様子をグレーゾーンなんて言ったりするけど
『grayなnoteに命与えよう』(灰色の鍵盤に命与えよう)
なんてイカした最高にシビれるフレーズをお見舞いして頂けます。
自問自答しながら、愛する人にも嫌いな人にも、礼の気持ちを持って立ち上がるこの男、
感電間違い無しのラフネス&タフネス男です。
3年振りに立ち上がったライムスター。
今までにはあまりなかった2人個別のラップが1回ずつという構成。
そして、少しスローなテンポにシンプルなリズム&変わり種要素を必要としない2人の個性的ラップ
それらが、凄まじい説得力を感じさせてくれます。(ホント最高!)
大人の男に、全ての男に、日出る国日本に、ライムスターのメッセージ&ライムが爆発する事間違い無し。
最高に渋く、格好良い曲です。