以前に新世代キャラクターの検討状況を掲載しましたが、アッコ世代も含め、物語を形作る背景解説も入れたキャラクター紹介を作成しました。

◆カリン組 1年生

カリン(日本出身 ただし異世界から 日本名は姫菊花凛)
 入学当初はユートの後を付いて行く様な控え目なキャラだったが、魏怒羅事件を経てリーダーシップを取れるキャラに変貌。
 元々優等生でもあり、この組のリーダー格として活躍する。
 当初控えめなキャラだったのは異世界から来たこともあり、違う者への恐れから生じる軋轢を避けたかったためもある。
 魏怒羅事件の中で異世界から来たことをカミングアウトし、その事実に正面から立ち向かえる様になった。
 新世代キャラの中では唯一魔法神器(蘇ったシャイニィロッド)を持つ。
 魔法祭でも注目の生徒だが、カリン自身はパールの望みを叶えたい気持ちが強い。
 元ネタはらくだい魔女のカリン。
 得意魔法は植物魔法。

 今回、植物魔法とシャイニィアルクの合わせ技で重要な異世界(平行宇宙)とのつながりをもたらす。

パール(潘明珠(パン・ミンチュー)台湾出身 パールは英語名) 

 アッコの様なキャラクター。ただし、アッコと違いドリームフューエルスピリットを受けておらず、元々の潜在的な魔力も強い。
 弱点はその力を制御できないこと。
 体育会系的なノリで突き進むアッコに対し、華やかなものに単純に憧れて突き進む(軽薄な感じもあり)。
 そのため魔法祭の最優秀魔女に本物の魔法神器(マスタークラウン)が授けられると知るとそれに目が眩んでしまう。
 女の子っぽさがあまり無かった(失礼)アッコに対し、可愛くてガーリーな感じがする子。

 7才の時に家族でイギリスに旅行し、ルーナノヴァの魔女パレードを観る。それは彼女にとって忘れられない経験となり、魔女になることを決意した。
 得意魔法は光魔法。
 元ネタは少女漫画版リトルウィッチアカデミア「月夜の王冠」に出てくる美少女‼アッコ。
 まだまだ未熟な彼女が魔法神器を手にするのは奇跡でも起こらないと不可能と思われるが、その過程でそれより大事なものを彼女は手にすることになる。夢見る少女となった彼女はその後とんでもない奇跡を巻き起こす。


メイビィ・マンババラン (フィリピン出身 スーシィの妹)
 マンババラン家の末っ子。前作第4話に出てくるサービィ、ガーリィより下の子。
 スーシィの様な怪しさはあまり無いが、かなり天然なキャラ。
 ヤバイところもあるが計算ずくで行動するスーシィと違い、天然過ぎるため予測できない怖さがある。
 元ネタはOmiza_Zuさんのとても可愛いスーシィのイラスト。

 https://x.com/InoyukiAmukuzak/status/1692501614010290673?s=20

 得意魔法はスーシィと同じく薬物魔法とキノコ魔法。

◆ユート組 1年生

ユート・ミナヅキ (日本出身)
 カリンの幼馴染であり、カリンの夢をサポートするためルーナノヴァに来た。
 ルーナノヴァが共学になった年から入った男子生徒1期生。
 アッコと同じく猪突猛進型だが、悪ガキっぽいところもあり、アマンダにより近いかもしれない。
 時間を操る謎の力を持っている。ただしうまくは使いこなせない。
 元ネタは「月夜の王冠」のユートなのだが、中身はらくだい魔女のチトセ。

 今回、カリンのナイトとして大活躍??する。

アルフレッド・ノイマン (ハンガリー出身) 
 コンスタンツェと同じようなメカマニア。
 作ったメカの能力を高めることを目的に魔法を学んでいる。
 魔法祭ではUFO型のロボットを披露するが、後述の学園の危機に際して一発逆転の大活躍を見せ、デウス・X・マキナと呼ばれるようになる。

 元ネタはノーベル賞のアルフレッド・ノーベル。プロメアのプロメス博士の要素もあるかもしれない。
 どういうわけか今回、同じマッドサイエンティストの先輩、ルチアと仲が良くなってしまう。

マンライバートル・ナツァグドルジ (モンゴル出身)
 ヤスミンカの様な癒し系の大食漢。とてつもない魔法の馬力を発揮するところも同じ。
 元ネタはVIVANTのドラム。実はかなりデキル人かもしれない。

◆リラ組 2年生

リラ・フィネラン (イギリス出身)
 フィネラン先生の娘。その威光を利用したくなく、必要以上に控えめなところがある。
 自身も裏方で活躍するのが好きなタイプ。
 頭も良く、母親譲りの責任感も強い。
 規律を守り、優れたオペレーションをこなせる上、人望も厚いので魔法祭の実行委員長を務めることになる。 
 同時に変革への理解もあり、アッコの様なタイプは実は憧れの人だったりする。

 初等部に在籍していた8才の時にルーナノヴァの魔女パレードに参加。

 子供故の特長が功を奏する状況下で、子供とは思えない地頭の良さで大活躍する。

 教師となったアッコの大ファンでもあり、アッコを母の後継者にすることに尽力する。
 なお、控えめな理由は他にもあり、自身が持つ魔力を恐れているフシがある。
 ルームメイトのダリヤはそれに気づいていた。

 リラの由来は「アンの娘リラ」(赤毛のアンシリーズ)より(母親のファーストネームがアン)

 今回、ルチアにより真の力を解放させられ、素晴らしい活躍を見せる。

ダリヤ・エリクソン (スウェーデン出身)
 クロワの様な知性派。極めて頭脳明晰で手の込んだ知略を企てることもできる。
 魔法の復権を目論んでおり、力のある魔法への執着が強い。
 他人の魔力を推し量る能力に秀でており、リラの真の魔力の高さを把握する数少ない人物。

ユリコ・ミナヅキ (日本出身)
 控えめで大人しい、アッコとは大いに異なるいかにも日本人的で、しかもアーシュラ先生のようなピュアな人。
 そんな彼女にも実はもう一つの顔があった。なお、ユートとは姉弟でも親戚でもない(ということになっている)。

 おそらく彼女の歌声を最後に聴くことになるだろう。
 
◆ルチア組 4年生

ルチア・フェックス (イタリア出身) 
 かなりイカれたマッドサイエンティスト。
 アッコの様な猪突猛進型ではあるが、直球型ではなく悪戯好きのひねくれた輩(ちょっと邪悪な感もある)。
 とはいうものの、実家は消防士で、災害から人々を守るお堅い仕事。
 実は彼女の心の奥底にも同様の使命感があり、学園の危機にはひときわ燃えて立ち向かう。
 小柄で身体能力は高くないため、それを補う魔道具(メカ)の数々を生み出している。
 高い魔力を持ちながらも控えめな態度を取るリラをやたらと挑発し、リラの真の力を解放してしまう。
 元ネタはプロメアのルチア・フェックス。新谷真弓さんキャラを入れたかった。

アイナ・アルデビット (アメリカ出身)

 明るいアッコのような子。ただし空を飛ぶのが得意など、かなり優秀な魔女。

 

エリス・アルデビット (アメリカ出身)

 落ち着いた知性派の魔女。かなりマトモなサイエンティストでもある。

 アイナとは双子の姉妹だが、性格はあまり似ていない。

 3人の中ではロッテ的な存在。(なお、ルチアは明らかにスーシィ的存在)

 元ネタはプロメアのアルデビット姉妹(こちらは双子ではない)


◆アッコ世代とその周辺の人たち

ロッテ・ヤンソン (フィンランド出身)
 アッコ組では最もまともな常識人で優等生。
 「自分にできないことができる人を応援する」を信条にアッコのサポート役を務める。
 アッコが1年生の時に成し遂げたブライトンベリー上空の奇跡に至る物語を、魔女を目指す子供たちに向けた本として執筆。
 魔法教材副読本にもなった「魔法を使えない魔女が世界を救うまで」がそれである。
 2年生の時にはブライトンベリー魔女パレードの構成と台本作成を担当する。
 それは魔女達の苦難の歴史と魔法の再興をコンパクトに見せるショーとして構成されていた。
 ところが、そのショーは現実に魔法(正確には人間が使う魔法)を敵視する者たちとの戦いの場にもなってしまう。
 なんとかその危機を乗り越えるが、その時の経験を元に魔女を目指す子供たちのために”魔力”のプレゼントの実現に尽力するようになる。
 それは魔道具屋としての彼女の事業を発展させる(会社設立)原動力ともなった。すなわちマスタークラウンである。

 さらにマスタークラウンを巡るアッコ読本スピンアウト小説「月夜の王冠」を執筆し、これらはロッテが理想とする魔女の心を次代に伝えることを目的に2023年魔法祭に捧げられた。

アツコ・カガリ (日本出身)
 1年生において最悪なおちこぼれ生徒だったアッコは信じられない成長を遂げ、ブライトンベリー上空の奇跡を成し遂げてしまう。
 2年生でやっと少し飛べるようになったアッコは魔女パレードでまたもや数々の奇跡を呼び寄せ、魔法の復権と、さらに共に歩く仲間を増やして行く。
 その中にトーマスという少年も居た。
 卒業式では、教師となりルーナノヴァを支えて行くことをダイアナと約束する。
 そして迎えた今年(2023年)魏怒羅事件があり、ご先祖の想いを実体化した時のミラージュ風見あつこと出会う。 
 アッコは自分の家系というものに真剣に向き合い、先人たちの想いを受け継いで行くことを決心する。
 その後、家系をより詳しく調査する中で、200年前に生まれたとされる謎の人物にアッコは不思議なことに強く惹かれてしまう。
 その人物は今もなお存命でアッコの運命に大きく関わってくるのである。

 

ダイアナ・キャベンディッシュ (イギリス出身)
 言わずと知れた名門魔女家系のお嬢様。1年生の時、なぜか落ちこぼれのアッコが気になり過ぎ厳しい指導をするが、最終的に固い絆で結ばれる。
 それは時を経て"愛"へと変わり、遂に2023年魏怒羅事件を経て告白に至り、めでたく結婚する。
 そして今回(仮称)キタロー父さん(後述)により生死を彷徨う状態になったアッコを救いたい一心で、彼女の愛は燃える"炎"と化する。
 バーニッシュ(後述)の毒(魔法)はバーニッシュでなければ消せない。キタロー父さんが契約した妖精は大量のバーニッシュの怨念だった。
 あまりにも強いためジョニィ(後述)だけでは無理だった。メイビィの解毒剤も多少は効いたが足りない。
 そんな状況下、ダイアナの強い願いは彼女をバーニッシュに変貌させてしまう。
 ※PETOKA@eaka さんのイラストにもあります。素敵💗
 https://x.com/goruzaerumk2/status/1246001830204563458?s=20

トーマス・モリス (イギリス出身)
 高名な投資家を父に持つ少年。魔法嫌いの父の影響を受け、魔女迫害再現ショーにも進んで参加するが、魔法そのものを嫌っているわけではない。
 因習に捉われた古めかしい魔女/魔法使いという人間を嫌っていたのである。
 実は幼少の頃、祖父の家で或る妖精(後述のジョニィ)と出会い、人間以外で魔法の未来を切り開くことを夢見ていた。
 そんな中、魔女パレードでアッコと出会う。
 魔法を使う人間にも少し希望を持ち始めたトーマスだが、そこに邪悪な妖精に取り憑かれた父が襲いかかってくる。

 父はアッコとジョニィによって救われたが、トーマスはその時、愛というものを少し知ることになる。そしてアッコが放った光魔法はトーマスの心に大きなインパクトを残す。

 ・

 ・
 その9年後、彼は共学化されたルーナノヴァに魔法修士として入ってくる。そしてアッコの後を継ぐ未来の希望の卵たちと出会い、そして、再び光魔法を見ることになる。

 元ネタは劇場版リトルウィッチアカデミア「魔法仕掛けのパレード」の悪ガキ、トーマス。

 ただし、魔法祭においては少女漫画版リトルウィッチアカデミア「月夜の王冠」のユート的な立ち回りをパールに対して行うことになる。

 

◆妖精たち

 

 

ジョニィ

 トーマスが祖父の家で出会った妖精。中国製の鳥籠に入れられていた。

 中国では霊鳥、鳳凰と呼ばれている。

 西欧での不死鳥フェニックスに相当する。

 火の鳥とも言われる。

 魔法界での呼び名は "バーニッシュ" (炎を操る者)

 トーマスと同じ年令と思われる。少年の様な喋り方をする。

 ただ、トーマスの意識レベルに同期しているだけかもしれない。

 トーマスに愛を教え、同胞でもあるバーニッシュの毒魔法にかかったアッコを、アッコの仲間と共に救う。

 最終決戦においてはデウス・X・マキナの魔導エンジンのコアとなり、膨大な魔力を放出する。

 元ネタはプロメアのバーニッシュ、リオ・フォーティアであり、

 同時に青いトサカを持った炎の火消し魂のガロ・ティモス。

 炎でもって不幸な炎を消す。

 また、作者の子供時代からのイマジナリーフレンドであり、作者の代弁者としてリトアカ世界に降誕した。

 

トーマス父の妖精

 トーマスの父ロバートに取り憑いた妖精。

 小柄な少年のような妖精。だが、髪は逆立ち、全身が炎に包まれたような恐ろしい風貌をしている。

 もしかしたらトーマス父の心の中を反映しているのかもしれない。

 この妖精もまた "バーニッシュ"である。

 

キタロー父(仮称)の妖精

 キタロー父さんが契約を交わした妖精。これにより不老不死に近い力を手にしている。

 正体は人間によって不幸な形態で生まれた大量のバーニッシュの怨念。

 

◆メカ

UFOロボ
 アルフレッド・ノイマンが魔法祭で披露するために製作したロボット。
 UFOが変形するため、体形は丸い。

 

マトイギア&マトイテッカー

 実家が消防士であるルチア・フェックスが使う火消し道具(メカ)

 マトイギアは日本の火消しがシンボルとして持っていた纏に似た巨大な杖。先端にドリルが付いている。

 マトイテッカーは小柄なルチアの身体能力を大幅に強化するパワードスーツ。

デウス・X・マキナ
 (仮称)キタロー父さんの学園襲撃を阻止するためUFOロボにリラとパールが乗り込んだもの。
 トーマスの協力でジョニィが魔導エンジンのコアとなり、驚異的な力を発揮する。
 状況をひっくり返すものとしてこの名が付けられた。

リラ・デ・パール
 バーニッシュであるジョニィの魔力により、リラとパールの精神を取り込んでデウス・X・マキナが進化したもの。
 丸い体形からスマートな女性型に変化した。(ダリフラのフランクスに似る)
 魔法祭を競っていた生徒全員の想いも取り込み、その目標だったマスタークラウンとも合体する(冠る)。

 

 

◆敵

(仮称)キタロー父さん
 アッコ家系の謎の人物。アッコが家系を調査している時に見つけて、それ以来とても気になる存在となった。

 なぜなら、魔女家系であり女系の風見家と、今や一般家系となり現在篝姓のアッコの直接的な家系、その2つの結節点に位置する人物だったからである。
 その姿は絵に描かれていたが、着物を着て片目を隠した白髪の年齢の判断がつかない人物。
 そして、その周りの景色が異様だった。景色は歪み、得体の知れない生き物が多数描かれていた。
 見ようによっては炎の中に居るようだった。
 魔女だったアッコの先祖の1人と結ばれた人物とのことだったが、通常とは異なる魔力を持っている様に思えた。
 記録では200年前に生まれたとされるその人物は今もなお生きており、アッコの前に現れるのである。
 

 ・
 ・
 ・
 ・

 ・

 

◆クライマックス ネタバレ

 

 この者は、人が魔法を再興しようとすることに凄まじい憎悪を持っていた。
 そして、魔法再興を進めるルーナノヴァ魔法学校にやって来て、その先鋒だったアッコを第一の標的にする。

 アッコはバーニッシュの毒魔法により生死を彷徨うほどの状態になるが、ダイアナ達の愛によって復活し、その憎悪(と悲しみ)の原因を突き止める。

 そして、新世代のアッコ達が全員の力を合わせ、そこからこの者を解放したのである。

 (人が魔法を使うことへの憎悪は、正確には世界の破滅(バーニッシュの怨念による世界同時大炎上)を防ぐための覚悟だった。)

 

 ルチアがリラの真の力を解放し、トーマスがパールを愛💗で覚醒させる。

 アルフレッドがデウス・X・マキナを作り上げ、リラとパールが乗り込み、

 ジョニィが魔導エンジンのコアとなってリラとパールの意志を反映することで

 女神のようなリラ・デ・パールが誕生する。

 さらにロッテからの贈り物、魔法祭の目標でもあった月夜の王冠マスタークラウンとも合体し、

 天元突破な魔力でもって、この者の憎悪の原因を浄化した。

 その原因である異世界の者はカリンが開けた異世界への道を通って元の世界へ帰って行く。


 それは10年前アッコが行ったことの超拡大版と言ってもよかった。

 

 なお、この者は200年肉体を支えてきた異世界の者が居なくなったため、肉体が消滅するが、

 救ってくれた子供たちを見守りたい強い想いから目玉だけは残った。

 

 副産物として

 ・トーマスとパールが付き合いはじめ、

 ・ユートも正式にカリンと付き合いはじめ、

 ・なぜかルチアとアルフレッドも付き合うことになり、

 ・ダイアナとアッコの愛も再炎上する。

  ダイアナはバーニッシュになってしまうが、

  異世界含めて世界の平和を願う彼女の力として前向きに受け入れる。

  さらにそこにリラも割り込んできて、

  アッコはフィネラン先生の跡を継ぐことを決意する。

 ・あと、メイビィとマンライバートルも怪しいし、他にもいるかもしれないw