ブラック部活。今から5年ほど前に話題になりました。私も高校時代、ブラック部活と言って良いような部活動に所属していました。1年半で辞めたんですけどね。

 

今回はこのブラック部活動の体験記を書いていきます。時代背景としては2016年頃になります。

 

 

  所属していた部活動

所属していた部活動はこんなかんじです。

  • 部名:ヨット部
  • 部員:約20名
  • 活動時間: 平日は放課後~20:00、休日は9:00~19:00(試合前は7:00~)
  • 休み:テスト前1週間と1月1日(年休36日)
  • その他年3回ほど合宿

こんな具合です。年休36日は部活が休みの日なので、学校も部活も無い日で考えると、年休11日です。年休11日の求人があったらと思うと酷いですよね。

 

  スケジュール

そんな部活に所属していた私のスケジュールはこんなかんじ。

なお、通学時間が長いのは、学校が若干遠かったためです。

 

・平日

5:00 起床

5:00~6:00 前日終わらなかった課題を終わらせる

7:00 家を出る

8:30 学校到着

9:00~17:00 学校

17:00~20:00 部活

21:30 帰宅

21:30~22:30 夕食・風呂

22:30~23:30 課題

24:00 就寝

 

・休日

6:00 起床

7:00 家を出る

8:30 学校到着

9:00~19:00 部活

20:30 帰宅

20:30~21:30 夕食・風呂

21:30~23:00 勉強・課題

23:30 就寝

 

 つらかったこと

 

  休む暇がない

スケジュールを見て分かる通り、休む暇がほとんどありません。少しでも睡眠時間を確保できるよう部活と学校以外のスケジュールを効率化し、毎日スケジュールを詰めるように生活していました。

 

はじめは通学中に課題をやっていましたが、通学中の電車に乗っている時間を睡眠に当てたほうが楽だったので、このようなスケジュールになりました。

 

通学時間含めても、平日の睡眠時間は5~6時間程度でしたし、授業についていけてない時や、課題が多い日は3時間ほどの日もありました。

 

更に休日はテスト前1週間のみです。テスト期間なので当然テスト勉強をします。そのため、テスト期間であっても自由に休んだり遊んだりできるわけではありません。部活をやっていた時期は、友人とご飯に行ったことも、映画を見に行ったこともありませんでした。

 

  人格否定される毎日

部活の指導は厳しいです。特に体罰が厳格化された時期だったので、これまで体罰だったものが、そのまま精神面への攻撃となっているのが現状でした。

 

休日10時間の部活では、10時間怒号が飛び交い、ひたすら人格否定されます。私は元々は何を言われても気にしない性格でしたが、それでも徐々に辛くなっていきました。

 

  期待されること

私が所属していた部活動は強豪でもあったので、周囲からの期待は大きかったです。実際には期待されていると勘違いしているコーチからの洗脳だとは思いますが、部活を辞めようにも辞められない理由の一つでした。

 

ちょっとでも辞めたいと態度に示そうものなら、コーチや関係者から「周囲から期待されてるんだ」などと言い、辞めづらい雰囲気を出してきます。今の私であればそんなこと気にせず辞めるのですが、まだ15歳の子供なので、その言葉を真に受けてしまい、ずるずると引きずってしまったのです。

 

 

 珍エピソード

こんな部活だったからこそ起こった珍エピソードも多数あります。息苦しい話ばかりも辛いと思うので、息抜き程度にご覧ください。

 

  部員全員が欠席

休みが少ないので、翌日に怒られることを承知で1日サボる人が多かったのですが、「明日は私(コーチ)は用事あるから別の人が代わりに来る」と言われた日がありました。その代わりの人は厳しい(というかうざい)ことで有名でした。

 

それを聞いた時点で私は部活をサボることを決めていましたが、他の部員も同じ考えだったようで、なんと、全員が部活をサボりました。ボイコットとかではなく、偶然にも20人全員が無断欠席したのです。

 

その翌日はまぁ、物凄く怒られたのですが、20人で怒られるのは楽でした。

 

  国体(現:国スポ)をサボる

日本最大といっても良いスポーツの祭典、国民体育大会(現:国民スポーツ大会)。人によっては憧れでもあるでしょう。

 

そんな憧れがある方には申し訳ないエピソードかもしれません。

 

なんと、その国体をサボる人がいました。

 

厳しい指導の中、予選を勝ち抜き、いざ国体の会場へと出発となった日、集合場所に選手の姿はありませんでした。

 

家の電話にも、スマホにも応答は無し。結局ダメ元で他の選手が行きました(国体では選手の変更は難しい)。

 

で、連絡があったのはその日の昼。電話で「部活辞めます」。その一言で電話が切られたそうです。

 

その人と後日話した時、こう言っていました。「精神状態が限界になったから、電話線を切って、スマホの電源も切って布団に潜っていた」と。

 

国体をサボるなんてやりすぎだとは思っていましたが、こんな話をされると、許してあげるべきかなと思ってしまいます。

 

  遠征先から無断で家に帰る

九州から四国まで大会で遠征に行っていたときの話です。

 

ヨットは事前のセッティングが重要になるスポーツなので、大会前に練習期間が設けられることが多いです。

 

1週間ほど続いた現地での大会の練習期間中、選手の一人が耐えられなくなり、深夜にホテルを抜け出し、フェリーや電車を乗り継ぎ、家に帰りました。

 

私も最悪の場合を想定して、遠征先から公共交通機関を使って家まで帰宅できるお金は毎回持ってきていましたが、同じ考えの人がいたようですね。

 

大会の欠員が出てしまうのは良くないことではありますが、これも本人を責めるつもりはありません。

 

 

 そして私も退部

選手がサボった国民体育大会の最終日、私はコースを間違えるという最大のミスをしてしまいました。

 

ヨットではコースのポイント毎に安全の為選手の確認を行いますが、ここでチェックされずに、運営陣総出で安全確認を行う事態となります。

 

こんな大迷惑を掛けた上に、初歩的なミスで失格となった私は、何人もの大人にこれまでにない怒号で怒鳴られ、今までなんとか保っていた何かが崩れ落ちてしまいました。

 

それからは何を言われても耳には入らず、気力を失い、この海に身を投げてしまおうとさえ思いました。

 

その後の国体の片付けはサボり、練習にも顔を出さず、コーチや顧問を通さず校長に直接退部届を提出しました。うつ病の診断書と共に。

 

 それからのこと

残り1年半の高校生活は、それはもう満喫しました。これまでほぼ最下位だった成績は上位10人に入り、放課後は友人とマックに行き、休日は映画館に行きました。

 

20人いた部員はほとんどが辞め、私が高校を卒業する頃には3人になりました。その後部活の運営に問題があったようで警察の指導が入り、コーチは解雇。今では平和な部活になっているそうです(学校を特定された方もご安心ください)。

 

私は、うつ病の後遺症で現在も生活は人よりも大変ではありますが、なんとか生きています。本当に、若いうちに無理するのは良くないです。国体をサボった人も真面目に社会人をやっているようです。

 

 

 無理はするな

今現在、部活で追い詰められている人、学校が辛い人、仕事がうまくいかず辛い人がいたら、"無理はするな"と言いたいです。

 

部活も学校も会社もサボっていいんです。部活辞めても、学校をサボっても、会社を辞めても、精神的な疾患になり後遺症が残ることに比べればかすり傷です。

 

私は高校時代、早い段階で限界に気づけなかったことを後悔しています。もう少し早い段階で気づいて、行動に移せていれば、今も後遺症に悩まされることはなかったのです。

 

それを15歳の子供に求めるのも難しいよなと思いつつ、一生の後悔を抱えながら、反省の意を込めて。