世の中にはたくさんの、たくさんのたくさんの、くだらないことがある。

それが僕の正直な気持ちだ。

くだらなくないもの、悪くないもの、素敵なものは本当に一掴みだ。

あとは全部、くだらない。


道に落ちてる缶を蹴り飛ばせる少年だったらよかったのに。

だけど、僕はそういうことはできない。

してはならないことだから。



みんなきっとそう思ってる。

基本的には、好きなもの、良いと思うもの、特に何も思わないもの

それ以外は全部くだらないものだと思ってるでしょ?


そう、人によるんだ。

僕がいくら素敵だと思っても、誰かにとってはくだらないもの

永遠に勝敗のつかない神経衰弱

そりゃ誰だってうんざりするときもある。



ただ、僕には説得する自信がある。

どうしてくだらないか説明する自信がある。

こんな僕だって礼儀ぐらいは知ってるんだ。

理由なく、なにかをくだらないなんて言わないし、思わない。



帰りの電車の中

なんだか急に眠たくなって、目を擦りながら街の明かりが過ぎていくのを眺めてた。

できれば窓を開けて

びりびりに破いたくだらないものを風に飛ばしてみたかった。

僕のくだらない期待や、くだらない自尊心や、

頭をぐるぐるまわるくだらない想像や

くだらなくないと思いたがる素直な想いや

届けられない言葉や

届かない気持ちや

決してくだらないと思えない誰か



そうなんだ。くだらないと嘆くとき

それは間違いなく、くだらなくないものなんだ。

くだらなくないものに届かないから、くだらないと思いたいだけなんだ。

もし本当にくだらなかったら

僕がこんなになるものか。