1はやりすぎだ。

2は地味すぎる。

3はおどけすぎてる。

4は生意気そうだ。

5はちょっと鈍感っぽい。

6はクールすぎる。

7は自意識が強そうだ。

8はもさっこい。

9は切なさが漂ってる。


僕の性格だと、1はない。

日本人が最も好むのが3らしいけど、僕には向いてない。

ラッキー7でお馴染みの7も有り得ない。

ここはクールな6を選ぼう。

フラット過ぎるところがある僕には6が必要だと思った。

よし、3回くらい6を押そう。666

3つ並べて気がついたけど、逆さまにすると999なのね

車掌服から目だけが光りそうな、機械の体が欲しくなりそうな

ヌメヌメ感が出てきてしまうな。



僕は数字を見ると、必ず15年くらい前の巨人軍の選手が浮かぶ。

2だと、赤い稲妻の松本が浮かぶし

5だと、焼肉屋だったかの岡崎を思い出す。

6は安打製造機で黒い噂と、いつのまにか利男から和典になった篠塚

7は吉村より、怪我をさせてしまった栄村を思い出す。

きっと辛い思いをしたんだろうな‥

8はチャンスに弱く、勝負がついた後ホームランを打つ原

9はやたら足の遅い有田


だからさ、札を取る下駄箱に靴を入れるときは、

必ず選手の名前を呼ぶ。26番だったら「よし、今日は西本だ!」とかね。

そのあと、シュートの投げ過ぎで肘が逆に曲がってるとか

ずっと昔に聞いたうろおぼえの話をするんだ。

女の子はたいがい迷惑がるし、年下の人には無視される。

おじさんはのってくれるけど、僕の知らない選手だったりして面白い。

なぜか弟は、これが好きみたいで

昔の選手の名前で数字を呼ぶと喜んでくれる。


たしか仁志が好きだったな。

選手がどうこうじゃなく、ニシという響きが好きみたいだ。

僕もそういうのある。

たとえばショーペンハウアーとか

なんか言いたくなる。

母親は、とんでもはっぷんとアロアロハだ。

「とんでもはっぷん」は、なんとなく意味がわかるけど

アロアロハの意味は不明だ。

使用例は「そんな格好して、アロアロハじゃないんだから!」で

格好だからアロハシャツと少し関係があるのかもしれない。

これ、ただの口癖だな。


そう、口癖じゃない。

弟はニシが口癖じゃなく、僕はショーペンハウアーが口癖じゃない。

弟がニシと言ってるのを聞いたのは数回で

僕はまだ一度たりとも誰かにショーペンハウアーと言ったことはない。

ショーペンハウアーの情報を持ってないから使いようがないんだ。


でも、アロアロハは10回くらい。とんでもはっぷんは20回くらい聞いた。

物心ついてから数十年、少なすぎるな。

口癖とは呼べないかもしれない。



要するに、あれだよ

回数じゃないってことだよ。印象の問題だ。

印象強い言葉を吐けば、回数を乗り越えられる。

僕にとってアロアロハは印象深いものだったんだ。


印象って大事だよね。今日はそういう話。

かなり無理やりだけど。