サローネ秘話⑫ 最終回 | INODA SVEJE DAILY BLOG

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サローネ秘話⑫ 
秘話ばなしも12話まで来てしまった。

友人に「僕はサローネで一番良かったのは、ノルゲだよ。」と言われて、
「ああ、そうだ、忘れてた。」と思ったから付け足すことにしたのだった。

いや、忘れたふりをしていたのだよ。
だって、”秘話”は、ゴシップとくっつけてナンボのものなのだ。
ノルゲにはゴシップがどうしても見つからないのだった。

パトリック・ノルゲは、私の中のランク表(←どんなランク表やねんorz)では、
ステファン・ディアツやバーバー・オスガビーにならぶ実力派なのだが、
彼らほど世に名が出てこないのは、どうなんだろうね。

ノルゲも全盛期のカッペリーニ社からデビュー、レインボーチェアーは今でも彼の代表作だ。今年のAlias社からの新作椅子は、脚のベースになる型はコスト面での配慮といい、良く考えてあるな・・とかなりインプットを与えられたが、ビジュアル面では・・・こういうメタルx木工、プラスチックx木工コンビネーションは最近やりつくされた感があって、今さら感がどうしてワシを退屈にさせていた。だって、マジスのブルーレックスチールウッド椅子が2008年、グルチッチのPLANKの椅子が2009年なのだよ、それから今まで、ありとあらゆる会社で、とことん使われた手法なのだ。見飽きて当然だ。

しかし、この製作写真を見ると、やっぱりAliasは凄いね。とにかく開発力やエンジニア達のレベルといい、トップレベル。とにかくAliasは常に真面目でマトモなのだ。ステファンのサイトといい、パトリック・ノルゲのサイトは一見の価値有り! あ、ついでに、クリスタリアの新作もかなり上手い!

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