大変興味深く拝見しました。

 

 コーラスでも後列は難しいし大事だと思います。

 

 学生時代、四隅と中央はリーダーや実力のある人間が置かれましたが、後列も誰でもよいわけではありませんでした。

 声は前に飛びますので、後ろからは発声も音程も作り方もたしかな人間が声を前に届けないといけません。

 1回生は最前列で、後ろから聞こえてくる先輩たちの声を聞きながら歌うのです。


 それなのに最前列が大事、主要メンバーは最前列に並ぶもの、我こそ最前列という人がやっぱりおいでです。

 そういうご発言が出ると、「あ、この人、コーラスのことわかってへんのやな」と失礼ながら断じております。

 「後ろの人間は大人しくついてこいとでも言うのですか」てなことは言いませんが。

 

 オケと一緒に大きなコーラスで歌った経験のある人が「コーラスでも時差を考えて歌うのよ」と得々と語ってらした時には「そうかな」と。

 

 京響のトラや三重音楽祭での数度の経験で、指揮者の先生からそんなことを指摘・指示されたことはありません。

 弦楽器と声では違うでしょ。

 

 合唱の発声はクレヨンのように、どれだけ大人数でもまじりあい、滲みあって1つにまとまるべきものでしょう。

 

 そして、郷古さんがN響のコンマスになられてほんとうによかったと改めて。

 もうお一方就任の噂があるようですね。

 老兵は去り行くのみではないかしら。