シューマンも予てより苦手でした。

 

高1の夏の発表会で弾いたのはシューマンの「アラベスク」。

これがひと前で一人で弾いた最後。

このあと志望変更してしまったのです。

 

何が一体アラベスクなのか何だかよくわからないままだったと思います。

 

苦手が治ったのはこれまたリートの伴奏を学んでから。

その過程で、ティーレマン&ドレスデンシュターツカペレのシューマン全集をサントリーで聞いたのもよかったです。

 

シューマンの向こうにシューベルトが見え、その先にはベートーベンも透けて見えます。

シューマンのこちら側にブラームスが見える気はあまりしない。

 

エッシェンバッハさんはインタビューの際、黒地に清朝風の柄のサテンのジャケットをお召しでした。

もしかして10年ばかり前のウイーンフィル台北公演の際にお求めになったのではないかしら。

私がチャイナエアラインの機内誌で知って、ホテルから国家音楽庁に電話してもらい、現金を握りしめて駆けつけた時(笑)。