今日鼓のお稽古の際に伺った話。
先生が最近、常磐津の鳴り物をなさったそうです。
お初めてだったらしい。
歌ではなく語りで声色も使い、もはや演技なのだそう。
そういえば、常磐津はお浄瑠璃の一種でしたよね。
上方は義太夫、お江戸は常磐津。
大正後期の東京で生まれた姑は、常磐津や清元のお稽古屋さんがあったと話していました。
落語の「猫の忠信」に出てくるお師匠さんも東西では違ったような。
歌舞伎鑑賞歴62年の私は幼少時から常磐津があまり好きではありませんでした。
それは「語り」だからだったかのかなと。
長唄はあくまで音楽で、クラシックとどこか共通要素があったのでしょう。
尾上右近さんが常磐津とお芝居の両方をこなされるのもこういうことから始まっておられるのかしらん、みたいなお話もしました。
このようなよもやま話は鼓のお稽古の楽しみの1つ。
音羽屋さんの襲名のことやフジコさんのドキュメントの話も出ました。