朝刊を開けて訃報に気づきました。
主人は若い時から泰淳さんのファンで、本もいっぱいありました。
私は恥ずかしながら高校教師時代に現国の授業で扱ったことがありましたが、好きになるというほどではありませんでした。
子供を連れて図書館に通っていた時代に百合子さんの「ことばの食卓」を読んで虜に。
以後著作7つすべて文庫本で買い揃えました。
ロシア紀行「犬が星見た」も面白いですが、「富士日記」は僭越ながら学者の家庭の暮らしにも少し似ていて、何度も読み返しています。
その中で、花さんは小学生から高校生へと成長していかれるので、実際に知っている人のように。
「遊覧日記」には成長後のお姿も。
泰淳さんの作品の中で、出生にまつわるあれこれも書かれています。
花さんの写真&エッセイの本も図書館で借りたことが。
百合子さんの未刊行の文章を集めて花さんが編まれた本も持っています。
その花さんの訃報。
フジコさんとは違った意味で衝撃でした。
しかも私と10歳も違わない。
またしても自分の残り時間の少なさを見せつけられています。