1990年収録。

枝雀さんの60のネタの中でも好きな部類なので楽しみに拝見しました。

 

「そうそう、こんな感じやったわ」と思う間に可笑しくて可笑しくて。

落語を聞いてこんなに笑ったのは昨年7月、名古屋中電ホールの二葉さんの独演会以来。

 

大筋はもちろん、ちょっとしたクスグリまで熟知していて、目新しいギャクはそうないのに、それでも可笑しい。

そもそも言葉が明晰で聞きやすい(関西弁ではないアクセントを取り入れておられたのには当時から違和感はありましたが)。

 

ここまで完成された芸なのですから、「もうそれでええやん」と思えてくる。

でもご本人はそこに止まることはお出来にならなかったのですね。

 

そのことを思うともう笑えない。

 

枝雀さんと吉朝さんがご存命なら今頃どんな高座をなさっていただろうと埒もないことを思わずにはいられません。

 

この番組、これからも楽しみにチェックせねば。