3回生から卒業まで、西三本木通荒神口下ルの先生のお宅までお茶のお稽古に。
コーラスの先輩のご紹介で裏千家。
ご主人が鞍馬口で道具屋さんをされているとかで、学生には分不相応なお道具に接することも。
通ったのは1年余りでお茶の方は大したことはありませんが、襖の開け方、畳の部屋の歩き方、ご挨拶の仕方などはみっちり。
そんな訳で、お茶と言えばやっぱり裏千家に親しみが。
先の家元・鵬雲斎宗匠のお話の第二回は戦争体験。
西村晃さんとたったお二人、待機命令中に敗戦となり、特攻隊舞台から生還されたことはつとに知られていますが、入隊から除隊までの生々しい内容に衝撃を。
志願してもしなくても全員選ばれたこと。
出撃前にはささやかなお茶会をして送ったこと。
皆さんの笑顔の写真も直視に堪えませんでした。
私の世代は日本がいちばんよい時代に育ったのではないかと思います。
戦争体験者が社会のあちこちにまだおられたことも幸せでした。
今は違います。
とんでもないことをおおっぴらに言える世の中になり、大事なことが閣議決定レベルでどんどん決まっていきます。
「これから先どうなってしまうのか見届けたい」けれど、「上手く老いて死ねるのか」と怖くなる。
そんな昨今です。