6月の演目が出ました。
時蔵さんが萬寿になられるのですね。
獅童さんが宗五郎を。
おかみさんのおはまは七之助。
見には行けませんがこれはいいですね。
先代の松緑、当代の菊五郎、そして亡き三津五郎あたりが思い浮かぶお役。
当代の白鴎さんも遅くなって手掛けられたかも。
私は三津五郎さんの酔い方が好きでした。
素面の時が生真面目そうなだけに面白い。
この演目は、酔っ払うシーンで周囲とのアンサンブルが大事なので、菊五郎劇団系の皆さんがチームでなさることが多いのでしょうか。
昨晩放送された菊之助さんの「文七元結」は、長兵衛にしてはお顔が綺麗でセリフ捌きもモダン。
頑張っておられるのですが、ちょっと違うかなという気がして、途中でリタイアしてしまいました。
宗五郎もこれから継いでいかれるべきお役ですね。
獅童さんは往年の名優實川延若さんにどこか似た古怪な風貌が錦絵のよう。
こういうお役が似合うかもしれません。
お殿様は隼人さん。
神経質そうで我儘なキャラを上手く演じられるのではないでしょうか。
一時はどうなるのかと思われた歌舞伎、若い世代がどんどん伸びておられますね。
これぞ伝統の底力。