伊勢中川を越えると植生が変わり、空の青さも一入に。

「別の国に来たな」といつも思います。

 

宇治山田駅に降りると時間の流れ方が違うような気が。

 

とくに信仰心がある訳でもなく、国家神道には異議もあり、天皇制だって全面的に賛成とは言えません。

ですが、お伊勢さんは特別な場所。

皇室との関わりも受け入れられてしまう。

 

戦争体験から権力に対しては鋭い批判精神をお持ちだった田辺聖子さんが、晩年は皇室に敬意を払われ、文化勲章もお受けになりました。

まだ若かった私はお聖さんの「変質」「転向」に見えることもありました。

 

自分もあの頃のお聖さんの年齢に近づいて何となくわかるのです。

理屈や思想とは別の部分で共感してしまう。

 

今日も、愛子さまがお着きになったら晴れた、神のご意志だという話も、「まあそういうことかなあ」と。

三重では午後ものすごい雷雨があり、3時ごろからウソのように晴れました。

そう言えば、即位の礼の時もそうだったのですね。

 

歴史上8人の女帝が存在しました。

皇室典範を変えて、愛子さまがお世継ぎになられるのがよろしかろうと思う次第です。

ゆくゆくは伊勢神宮の祭主におなりになるとしても、皇族でなくなってしまわれるのはもったいない。