録画をさっき見ました。
この人の今を知ったうえで「もう聞きに行かない」と言わねばと。
カールスバーグ大学で児玉桃さん(1月にサントリーで聞いたばかり)のレッスンを受けておられる様子で曲はショパンの3番のソナタ。
留学生仲間とシェアしている下宿の様子など。
そしてリトアニアでのリサイタル、これは華麗なる大ポロネーズ。
さらにサントリーでのワルシャワ国立交響楽団とのショパン1番の共演をリハの模様から。
この番組のことですから上手くまとめてあります。
「いつまでも超絶技巧ばかりではなく、普段の生活や内面が出る演奏をしたい。
自分のキャパで弾くとショパンの繊細さが吹き飛んでしまう」
まさにその通りだと思います。
ワルシャワ響の指揮者さんに「ショパンコンクールに出るのか」と聞かれて「考えています」と。
「はい」と言えばよいのに。
着々と戦略を練って行動しているではありませんか。
この共演だってそれ以外の何物でもないでしょ。
そう言えばベートーベンをリサイタルで弾かれることはありませんね。
モーツァルトもあまりなさそう。
バッハは夏のツアーで「イタリア協奏曲」を弾かれるようですが。
ここいらは予備校の古文講師で言えば、源氏、枕、大鏡。
営業免許なのではないかしらん。
何よりもまず、脚を直さないと。
いつもばたばたしてほんとに見苦しい。
これではまるでロックの演奏家です。
大人の聴衆がますます離れます。
御客の質が落ちるとパフォーマンスもそうなるのは歌舞伎でも明らか。
来週は脇園彩さん、また録画しないと。