偶数月第一月曜のお楽しみ。
担当アンカーがあまり聞き上手ではないのですけれど、小山さんのお声とお話の内容が沁みます。
昨晩は国会中継のせいで少し時間が短くなってしまい残念。
今月のテーマは「好きな言葉」。
挙げられたのは「続ける、縁(えにし)、初心」。
ピアノを続けてきたことで縁が広がった。
それは音楽界以外でも。
同じ曲を演奏するうちに、例えばオケと合わせるコツがわかってきて安心できる。
でもそれは慣れであって、初心を忘れそうになる。
こんなことをあのお声で訥々と。
たまりません。
縁の件でコンクールのお話も。
当時は渡航費も高かったので、海外派遣コンクールを受けたら通ってしまった。
それからどんなコンクールがあるか調べたら知っているのはチャイコンだけでしかも翌年だった。
1次の準備はしたけれど2次以降はそこまででもなく、本選のチャイコンは譜読みしただけみたいなもの。
ラフ2は芸大の卒業演奏で。
オケとはこのコンクールが初めて。
ショパコンは、ポーランドでショパンを弾いてみたかったのと、ショパンが好きな先生を喜ばせたかっただけ。
勝つために現地に移住、今までの参加者の選曲をデータベース化してどの曲が有利か分析、なんてのはやっぱり邪道でしょうね。
今の時代はそうなのですということなら、コンクールがもっとキライになりそう。
自己実現のため、野心満々で演奏する人の音楽は卑しい。
楽器でも指揮でも卑しい。
沢田蒼梧さんの演奏が心を打つのは野心がない、ほんとうに音楽が好きで二足の草鞋も辞さないという姿勢のためでもあるなと改めて。
次回放送は4月1日、楽しみです。
来年度もう1年聞けるとわかったことも嬉しい。