昨日の出講時の往復の車内、それに深夜で一気に読破。

マスクをしているのをいいことに、車内で何度か失笑、苦笑、爆笑。




 

成瀬は膳所高校を卒業、京大理学部に合格。

「問題は見たらすぐ答えが分かる」のでカテキョは向かず、平和堂スーパーでバイト。

例によって奇想天外な事件が起こります。

 

バラバラの短編が最後は1つに繋がる構成。

巻頭には男子受験生が出てきて、これは次作の布石でしょう。

次作は大学が舞台で、恋もあるのかも。

 

生まれつきそこそこ地頭(じあたま)がよくて勉強が出来たので、高校では「人間をやめて」でも無理な受験勉強をして京大に滑り込んだものの、実は凡人であるというのがフツーでしょう。

プライドは高いけど、実際には大したもんじゃない。

 

女の子は化けることがなく、幼少時からずっと「出来る子」だったケースが多く、独特のプライドがある。

 

まあ、こんなトコなんですが、成瀬は違う。

生まれつき「別枠」。

お父さんがディープインパクトだと。

 

そういう「特別の人」を宮島さんもいっぱい目撃された経験がこの作品になったのだと思われます。

 

前作は叔母宅で行方不明になりました。

それほど地元では評判。

今回は誰にも譲らず手元に置いておきます。

妙に元気が出る本です(元気を貰う、なんて絶対に言わない)。