一昨日の録画です。

 

今年は成田屋の襲名興行なので行きませんでした。

38年前、先代の襲名披露には、臨月でしたが歌右衛門の揚巻見たさに出かけたのですが。

 

さて放送。

 

まずは口上。

いっぱい並んでおられますが、それは脇役の面々。

團十郎、新之助の脇には仁左衛門と梅玉だけ。

 

こんな寂しい口上は見たことありません。

幹部俳優がずらりと並び、左團次さんや菊五郎さんの爆弾発言に爆笑、というのが通例。

いやはやびっくり。

 

宗家の睨みはそれなりです。

お祖父さんに似てこられたなと。

母や大伯母が大騒ぎしていたことを少し覚えています。

 

その後は早送り。

女の子の踊りも悪いけど要らない。

 

「景清」の最後の立ち回りの場面、上手に並んだ三味線の一行は上妻さん以下津軽三味線の皆さん。

宗家が大歌舞伎、襲名披露で津軽三味線をバックに立ち回り。

新しいものも取り入れるって、TPOがあると思う。

 

孝夫ちゃんが由良助をなさる「七段目」はだいたい見ましたが、芝翫の平右衛門は見たくないのでせっせと早送り。

吉右衛門さんや孝夫ちゃんで見てきましたので、こんな濁声の平右衛門は嫌です。

お軽とのやり取りも見せ場ですがパス。

 

孝太郎さんもついにこんなお役をなさるようになりましたね。

美形とは言えないけれど、上方の味はちゃんと出てる。

 

隼人君も立派になられて嬉しい。

莟玉さんの力弥も美しい。

 

結論、孝夫ちゃんの由良助には心惹かれても、今年はパスして正解でした。