前の席の背もたれにコートを掛ける婆さんがいたりはしたものの、概して落ち着いた客層で快適でした。

入りは8割。

CBC主催でリーズナブルなのですが。

 

左隣は身なりの上等な知的な女性、休憩時間は読書、ただ口臭が(笑)。

教えてあげる人が無いのかな。

右隣も読書をする知的な男性、鼻息がちょっと(笑)。




 

ショパンのノクターンは変幻自在にテンポを揺らしてくるのですが、全然不自然ではなく合理性を感じるほど。

ショパコンに勝つために傾向と対策を極め、ウケる作り方をするような人とはさすがに違います。

ソナタに入っても極めて自由。

でも和音の構築が見事。

 

ショパコン以来避けていたショパン、今日は楽しかった。

 

ドビュッシーをナマで聞くことはめったにありません。

「雨の庭」は、今さらっているブラームスの「雨の歌」と違うもんやなと。

 

シマノフスキは見事な演奏ながら、曲に馴染がありません。

後半にはベトかシュベのソナタを置いてほしかったです。

 

アンコールはラフマ。



 

縮刷版と思われる楽譜を常にお守りのように置いておられました。

年を重ねるといろいろ怖くなるのは私も仕事柄理解できます。

時に鼻歌や呼吸音も聞こえました。

 

ステージマナーも華麗ですね。

何だかジュリーに似てました(笑)。

燕尾服も決まってる。

 

使用楽器はマイピアノのスタインウェイ。

最前列ですので、アクションから数メートル、最後の音の減衰まで楽しめました。

 

楽器も撮影禁止、番人がおられて、何人も御用になっておられました。

そこまでしないといけないのかなあ。

 

明日から12月。

この秋はコンサートを厳選しましたが、どれも当たりだった気がします。

今夜もどうして最前列を買ったのか忘れてしまいましたけれど楽しい2時間でした。