毎日楽しみに「ひらり」を見ています。

 

最大の楽しみは質屋のお祖父ちゃん役の島田正吾さん。

英文科を出たけれど質屋を継いで、いつも原書のシェークスピアを読んでいる。

 

新国劇は見る機会に恵まれないうちに解散。

緒形拳さんがここのご出身であることを知っていたり、国劇=歌舞伎に対抗していたことを頭で知っていただけ。

池波正太郎さんがここの座付き作者だったことも一応知っていました。

 

島田さんもごく初期の「鬼平」の盗賊のお頭役で見ただけでした。

 

ちょっとテンポは遅いけれど、歌舞伎のような一種の不自然さはない。

抑揚がはっきりして聞きやすい。

無言の演技も素晴らしい。

 

まさに名優。

 

鳶の組頭役の花沢徳衛さんがとても粋で、お二人の掛け合いは絶品です。

この方も子供ながらかっこいいと思っていた役者さん。

 

あとは池内淳子さんですね。

お綺麗で演技も上手い。

 

出番は少ないけれど田島令子さんも楽しみ。

 

「まず結婚ありき」というみのりちゃんには閉口しますが、今も「結婚よりも結婚式がしたい」のではないかというお嬢さんはおいでです(笑)。

まあ、そういう時代だから今ほど少子化は進んでいなかったのかも。

 

芦屋生まれの芦屋育ちという設定の「小林先生」が大阪代表とされるのはやはり理屈が通りません。

おそらくは灘か甲陽出身で、神崎川などろくに渡った経験も無いままに東大理Ⅲに進んだということでしょう。

あのコテコテの言葉遣いと泥臭い振る舞い、ダサいファッションセンスは芦屋界隈の人が蔑むものだと思います。

ここはいくらドラマだといってもあまりにもヘン。