戦時下のフルトヴェングラー、そしてショスタコーヴィチ、さらには火野葦平の話。
フルトヴェングラーの演奏はは何となくあまり好まないまま来ましたが、ちょと感じ方が変わったかもしれません。
ショスタコの音楽が大の苦手であることはどうにもなりません。
なぜなら、私は、聞いて辛くなる音楽は受け付けないからです。
できれば長調がよいと思うほど。
バレンボイムがエルサレムで「トリイゾ」を突如演奏しようとした際の、観客の侃々諤々の騒動も、わが国ではあり得ない光景だなと思いながら見ていました。
ナチスのニュースのテーマ音楽だったので、ヨーロッパで長らく演奏できなかったリストの「レプレリュード」を戦後初めて演奏したのは岩城さんでしたよね。
これは黄版の岩波新書のご著書で読みました。
書庫にまだあると思います。
火野葦平が自分をモデルに従軍作家が主人公の小説を書き上げて自殺したことは知りませんでした。
文学史上で必要だからちょっと暗記しただけでしたから。
それよりもショックだったのは、従軍作家の中に吉川英治までいたことです。
大新聞の偉いサンが時の首相とご飯を食べるぐらい、それこそ「朝飯前」だなと。
ゲルギエフのことも出てきたので、NHKですからしかとは言葉にはしないけれど、音楽家が政治思想で裁かれることを良しとしないのがこの番組の趣旨だろうとは思います。
来週は満州国。
楽しい気分になる番組ではありませんが、見るかもしれません。
さて11時台0時台のラジオ深夜便は小山実稚恵さん。
気分を変えて入眠したいと思います。