由良助は仁左衛門、おかるは雀右衛門、そして平右衛門が海老蔵(襲名前最後の出演)。
孝夫ちゃんはお年を召されましたが、昔のままの若々しさ。
雀右衛門さんが先代に似てこられ、こういうお役も立派になさっていることが嬉しくてなりません。
そして成田屋さん。
最初出てこられた時から姿勢がおかしい、顔もヘン。
こんなお顔でしたっけ、20年ぐらい前はそれは綺麗だったのに。
楽屋で孝夫ちゃんからお小言があったそうですが、声も通らないし、平右衛門の型が出来ていない。
これがご自身のおっしゃる「リアルな」平右衛門なんですか??
安物のテレビ時代劇みたいにしか見えない。
1978年、東宝から松竹に戻って間がない先代白鷗、吉右衛門、先代雀右衛門の巡回公演が大津であり、七段目と鳴神を見ました。
思えば豪華な座組。
鳴神と平右衛門が吉右衛門さん、雲絶間姫とおかるが雀右衛門さん、由良助が白鷗さん。
この、若き日の吉右衛門さんが私の平右衛門スタンダードです。
以後、孝夫ちゃんでも見ましたし、勘九郎さんもよかった。