昨晩のサントリーでの葵トリオの曲目は過日の宗次と全く同じだったのですね。
宗次でも、三重県文化会館でも、東京方面での大切なコンサートの公開リハという位置づけのコンサートがよくあります。
もちろん演奏する皆さんもド真剣なので悪くないと思っています。
東京に行けなくても同じようなものが聞けるのは有難い。
それよりも選曲です。
葵トリオのコンサートの最後の挨拶で秋元さんが「攻めた内容です」とおっしゃいました。
常設トリオとして、攻めた内容のコンサートをすることと、シューベルトのようにライフワークの曲を持つことの大切さにも言及されました。
それはよくわかる。
ただ聞き手の問題もありますよね。
退屈してしまう曲、不協和音満載で苦痛になるかもしれない曲はどうなのか。
現代音楽が苦手という人は決して少数派ではないと思います。
作曲者が客席にいらしてご挨拶というのもちょっと(笑)。
とはいえ名曲コンサートみたいになってもいけないし、聴衆に迎合するのはもっといけない。
選曲は難しいと思います。
体力気力、それに財力に翳りの見えつつある今は、出演者のみならず選曲を見るようになりました。
歌舞伎も同じく。
さらにどなたがどのお役をなさるのかよく見て決めるように。