行ってきました。

 

改めてプログラム。

 

バッハ/ヘス:主よ、人の望みの喜びよ
バッハ/ブゾーニ:われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ
バッハ/ブゾーニ:来たれ異教徒の救い主よ
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」
ショパン:プレリュード第25番
ショパン:エチュード作品10(全曲)

 

使用楽器はスタインウェイ。

 

ますます音が綺麗になったように思います。

右手の弱音は蕩けるようですし、強い和音の左手の低音はずしっと響きます。

アインザッツに乱れがありません。

もちろん歌って作って弾かれますが、あくまでも音楽の流れを止めない範囲。

 

ショパンのエチュードは正直穏当な演奏。

よかったのはバッハとベト。

ワルトシュタインの3楽章は、随所でルバートもスピードピアノもあり、表情豊かでルンルンになりました。

最後の最後で、左手のC調の主和音をちょっと掴み損ねそうになられて冷や汗を(笑)。

 

アンコールは変ホ長調のノクターン、そして後期のモデラート@ともにショパン。

 

その前に、新装なったしらかわホールと、暖かい名古屋の聴衆へのスピーチもありました。

 

一時、伸び悩んでいらっしゃるような気もしましたが、そこを脱出されたのではないかと。

この調子で、若手から中堅へとさらに邁進していただきたいと心から願います。

 

今日はぴあの自動選択でG4。前から7番目、真ん中の通路から左に4番目、「日本一手の美しいピアニスト」の手も、端正な横顔も、綺麗な肩甲骨もバッチリ見える席でした(笑)。

ちょうど斜め前が2列連続でお子さんだったので視界は良好。

G8はダイヤの指輪、赤い珊瑚のネックレス、高そうなお身なりの老婦人、香水の匂いがきついのと、エチュードになってプログラムをごそごそ見出されてちょっと閉口。

 

F3は、台湾のコメディ女優のような人で、超前のめり、バードウォッチングみたいな双眼鏡を両肘を張ってしつこくお使いになっていました。

ちょっと病的ですよね。

 

F1とF2は名古屋マダムでよく喋る。

休憩時間にロビーのベンチでパンを齧って、スタッフに注意されても、また召し上がっていました。

名古屋に多い、中流の愚かな人たちです。

 

無事サインもしていただき、「ベートーベンのCDを是非」と。

顎に少しだけお鬚が。

こちらの目を見て話をきちんと聞かれて、腰を浮かしてお辞儀をなさるのはいつものこと。

ステージでのお辞儀も大変美しいですね。

ただ、下手に向かわれる瞬間に「ああしんど」というお顔になられるのは癖でしょうけどちょっと可笑しい。