教員免許更新制は
2009年4月から 導入されましたが
その年の8月の
衆議院議員総選挙において
政権交代を はたした 民主党は
「教員の資質向上のため
教員免許制度を抜本的に見直す」
と マニフェストに かかげていましたが
なにも 起きませんでした
教員免許更新制によって
免許の 有効期間が
10年に なりましたので
大学卒業後に
企業等に 就職したり
海外で生活を したのち
教員を目指す ということが
困難になりました
私は 幼稚園から教師になるまで
とぎれることなく 学校が 私にとっての
社会でした
県教育委員会への 異動で
はじめて 学校以外の社会を
経験しました
ですから
子どもたちには
社会とは どういうものか
ということを うまく伝えられませんでした
もっとも 先生が みんな
いろいろな社会の 経験を
しておかなければ ならない
ということでは ありませんが
学校以外の社会経験を している先生が
いた方が よいと 思います
児童生徒の学力低下や
教員の資質向上 ということで
教員免許更新制を 考えたのでしょうが
私は 失敗だったと 思います
これは
このブログの 「本の紹介」で書いた
岡本薫氏の 考えそのものだと 思います
つまり
P(計画)の 段階で
まちがって いたのです
理念が 先行するあまり
現状認識が 不足していた
と 私は 思います
また 公務員組織の 体質から
途中で 変更することが
できなかった と思われます
教育の制度改革は
上手くいかなかった場合
その影響が 何年何十年と
残ると 思われます
学校を なくすわけには いきません
教育を やめるわけには いきません
いまの 子どもたちや
これから 生まれてくる
子どもたちのため
いまの おとなが
もっと 責任を もつべきだ
と 私は 思います