教員免許更新制(5) | 生命の教育研究所

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生命を大切にして 人として生きるとは どういうことなのか
このことは 教育によって 伝えることができると 思います

教員免許更新制は

2009年4月から 導入されましたが

その年の8月の

衆議院議員総選挙において

政権交代を はたした 民主党は

「教員の資質向上のため

教員免許制度を抜本的に見直す」

と マニフェストに かかげていましたが

なにも 起きませんでした

 

教員免許更新制によって

免許の 有効期間が

10年に なりましたので

大学卒業後に

企業等に 就職したり

海外で生活を したのち

教員を目指す ということが

困難になりました

 

私は 幼稚園から教師になるまで

とぎれることなく 学校が 私にとっての

社会でした

 

県教育委員会への 異動で

はじめて 学校以外の社会を

経験しました

 

ですから

子どもたちには

社会とは どういうものか

ということを うまく伝えられませんでした

 

もっとも 先生が みんな

いろいろな社会の 経験を

しておかなければ ならない

ということでは ありませんが

学校以外の社会経験を している先生が

いた方が よいと 思います

 

 

児童生徒の学力低下や

教員の資質向上 ということで

教員免許更新制を 考えたのでしょうが

私は 失敗だったと 思います

 

これは

このブログの 「本の紹介」で書いた

岡本薫氏の 考えそのものだと 思います

 

つまり

P(計画)の 段階で

まちがって いたのです

 

理念が 先行するあまり

現状認識が 不足していた

と 私は 思います

 

また 公務員組織の 体質から

途中で 変更することが

できなかった と思われます

 

教育の制度改革は

上手くいかなかった場合

その影響が 何年何十年と

残ると 思われます

 

学校を なくすわけには いきません

教育を やめるわけには いきません

 

いまの 子どもたちや

これから 生まれてくる

子どもたちのため

いまの おとなが

もっと 責任を もつべきだ

と 私は 思います