第3回「“今、ここ”を生きる」

 

◆死への向き合い方を学ぶ

◆あらゆるものは本性的に死ぬもの

◆死は出生と同じく自然の神秘

自然に一致して生きることが第一

◆幸福になるためにはその実践が重要

◆生まれることを悲しむことがないのと同様

  死を悲しむことも恐れることもない

“今、ここを生きる”といい

◆誰もが今生きている生以外の生を失わない

◆「今」はすべての人に等しく

  失われるものも等しい

◆長短は関係ない

◆過去と未来のことを失うことはできない

今だけを生きる

◆すべての行為を

  生の最後の行為のように行う

  (丁寧に生きること)

◆別れが必ず悲しみを伴うとも限らない

◆「ありがとう」と言って死ぬ人もいる

◆人生を直線的に考えない

  今の連続の点として捉える

過去を思い出している今はあるが

  過去自体はもうないもの

◆まだ来ていない末来のことを思って

  不安になる必要もない

◆今のこの現実から始める

先のことを備えすぎて

  今することを見失っていることは

  いくらでもある

◆今は将来のための準備期間ではない

今が本番 リハーサルではない

◆今が楽しいのが勉強

◆知らないことを学ぶという意味では喜び

◆考えていた将来(合格等)が

  訪れたからといって

  幸福が訪れるとは限らない

誰もが間違えるが

  あの時最善の決断をしたと思えば

  自分を許せる

◆人格の完全とは

  毎日を最後の日のように過ごし

  激することなく無気力にもならず

  偽善をしないこと

◆自分が一人で生きているわけではない

  ということを知る(生かされている)

◆何らかの形で与えていくような生き方を

  しようと思い始める(利他)

人生は自然に即して

  “余得”(もうけもん)として生きる

◆人は一人では幸福になれない

◆神々を敬え 人々を救え 人生は短い

地上の生の唯一の収穫は

  敬虔な態度と共同体のための行為

◆他者と共に幸福になる

◆共同体(=人と人とのつながり)を生きる

◆他者を切り捨てたら

  結局自分が切り捨てられる

◆理想を掲げることに意味がある

◆理想を掲げているから

  その理想に近づける

◆理想は未来にあるのではなく

  “今、ここ”にある

◆何かを達成しないと

  他者に貢献できないわけじゃない

生きているだけでそのまま

  他者に貢献している

◆共同体には死者も含まれている

◆死しても貢献している

 

 

 

 

 

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