話題書とカウンセリングを絡めて話してみる。

 

本棚に眠っていたので、メルカリに出したら
定価くらいで売れた「Die with zero」
まだまだ人気のようです。

-------------------------------------------
天国にお金は持っていけないんだから、
死ぬまでにお金を使いましょうね!
-------------------------------------------
という本!

アメリカでは、(当然日本でも)お金はある方がいいと貯金と投資を続けた結果、
死ぬときに一番お金を持っている方々が少なくないらしい。
加齢とともに体力も欲も無くなってくるんだから、
なるべく若いときに、思い出になる体験に使うべき。
もし寄付するのだとしても、今すぐ寄付した方がいいと。

さらに"お金をそんなに稼いでどうするの"の事例として、
たしか序盤に、使い切れないくらい稼ぎまくる事例が出てくる。
世間的に見てとんでもない大富豪になっても、
家族との時間よりもお金を稼ぐことを優先していたお金持ちの話。

死ぬまでお金を貯め続けるのではなく、使った方がいかに健全か幸せなのかということが
あの手この手で紹介されていて、そのために具体的にどうすればいいかが記載されている。

でも、一番肝心な

 "どうしてお金を貯めることをやめられないのか"

の衝動の根拠ついては、答えがないなと思っていた。

最近学んでいるカウンセリングを通して考えると、
その背景には、将来への不安や恐れもそうだが、
何より自己肯定感が絡んでいるのではないかと思う。

心理学で習ったことによると、「このままじゃダメだ」って
自己肯定感低めの状態から何かにトライすると、
それが好転していって、目標を達成したとしても、結果をそのまま受け入れられなくて、
「まだまだ足りない、まだダメだ」のマインドから抜け出すことが大変になるらしい。

例えばと、考えてみる。
顔にもともとコンプレックスがあって、私ブスだから整形しなきゃダメだというマインドで1か所直したら、今度はこっち、ここも直さなきゃと終わりなくメスを入れてしまう。
もう十分に美人で綺麗じゃないの、って世間の人は思うのに、止められない。
整形しすぎてもはや美人を通り越して違う属性になっちゃいますよ…ってなっても、
それでもまだ「足りない」って思う。
手を加えたら加えただけよくなると思っているから。
綺麗にならなきゃいけないという恐れや不安のような「否定」の感情が自分を煽り続けているのかもしれないです。

綺麗になって何かをしたいはずだったのに、
綺麗になる手段としての「整形」が目的になっている。

異性に綺麗ですねって言われてチヤホヤされたり、
メイクをかわいいって褒められたり、
恋人がほめてくれたり、っていう目的があったはずなのに。
それじゃ満たされない渇きがあるんですよ。

一方で、そもそもポジティブな状態にトライして足し算していくと、満たされやすいんだそう。

想像になるけど、、、
おしゃれって楽しい!メイクってすごい!
メイクだけじゃなくて、整形してもっとかわいくなって褒められたらいいな。
なんてポジティブに自分を否定しない形でスタートすると、
整形した顔をとてもよいものとして受け入れて、残りのお金で旅行に行けるのかもしれない。(一例ですよ、想像ですよ、あくまで)

お金をどこまでも貯めずにいられない人達は、
幼い時・若い時に「このままじゃダメだ」「お金がもっと必要だ」と思ったことがあって、
劣等感や貧しさへのネガティブな気持ちが無意識化にあるのかもしれない。
そのために、そんなに貯めてどうするの?ってくらいお金を貯めて死んでいくのかも。
毎日節約して、90歳で8,000万円持ったまま天国に、という結末につながるのも不思議じゃない。お金はないと困る、あるだけ良いんだからという宗派に囚われているような。

一般的にはお金のことで苦しんだりつらかった過去(経験)を清算できていないと、そういうネガティブな感情が意識の水面下で幅をきかせてきます。
(※ここでの清算とは、心の傷を癒しきるということ)

お金で苦労するなんて普通でしょ?と思っていると、
心に傷があるということすら気付けないのかもしれません。
その結果、お金がもったいないとか自分でやる、セールという理由で買い物したりとか、してしまうのかも。
お金って幸せになるための道具なのに。

もしもし。聞こえてますか。
セールで買った服と増えていく貯金残高は本当にあなたを幸せにしていますか。

あなたはセールでたくさん服を買うと、
あとから「なんでコレ買ったんだろう?」になり、
毎朝「着ていく服がない!!」とつぶやいて、
「うそだろ?あんなにあるのになんで!?」と夫を驚かせていますよね。
そう、これは今も実際に起きていること。(こわ~)