DS-1000Z のスピーカーを手に入れました。
ウーファーのエッジが経年により硬化しているとのことで、自動車のブレーキフルードによる軟化処理に挑戦してみることにしました。
まずは、ウーファーの取り外し。六角ボルトレンチで取り出し、コードを外してみた。
3wayのネットワークはスピーカボックスの底にしっかりと固定されていました。
ウーファーへの赤黒の導線を間違えないようにと慎重に外しましたが、接合金具のカプラーは大小変えてあり逆相にならないようになっていた。
さて、主役のブレーキフルードは、最も容量の小さい、DOT4 100ml をオートバックスで購入628円。
成分は、グリコールエーテル類 と表示されている。
人体に害があるので飲まないこととラベルに注意書きがあった。
グリコールエーテル:水に溶けて樹脂を溶かせる溶剤。無色液体で溶剤や希釈剤として利用。とAIが教えてくれた。
ブレーキフルードは、ブレーキ操作で圧力を伝える役割で、油(オイル)ではないようです。高い沸点と吸水性が特徴のようです。
小さなペットボトルの容器に10ml程度取り分けてみたが、容器が溶け出すことはなさそうである。
無色無臭。粘性は小さく水のようです。
はずしたウーファーを裏返して木片の上に乗せ、エッジを浮かせた後、刷毛でまず裏側から塗布していきます。
先の曲がった小さな刷毛はとてもつかいやすく、エッジの凹部の底に広がっていきます。
ダイヤトーンのエッジは、繊維で成形したところに、ナニモノかを浸透させ適度な弾性をもたせて、コーン紙を支えているようです。経年変化で、裏側はパリパリ、表側は、乾いてカサカサという状況でした。新品はどのようなものかわかりませんが・・。
コーン紙の動きに合わせて柔らかさを求められるのは、上のエッジの図の矢印部分、裏側の凹部の底、表側の凸部の頂部分とみて、両面から迫ってみることにします。
裏側のエッジの凹部の底を液をしみこませた刷毛でこすると溶液はよく広がり光沢が出てきます。10分程度して、アイスの棒で溶け出したところをこすると、ねっとりと溶け出した溶剤が取り出せます。アイスの棒でそうじをしたあと、もう一度、刷毛で液を塗布して浸透させることにした。
さらに、表側の凸部の頂部分も他につかないように注意しながら塗布して、表側から浸透させることにした。
手でコーン紙を動かしてみると、コーン紙のストロークが大きく動きやすくなったことを実感した。また、エッジの表面にツヤが出てきて手で押してみると弾力が出てきた。
いい感じで、これは音出しに期待がかかる状況です。
布製のスピーカーエッジの経年による硬化への対応は、そこに含浸させたナニモノか(ニトリルブタジエンゴム(NBR)やスチレンブタジエンゴム(SBR)?など)にブレーキフルードを浸透させ、製作時の弾性を取り戻そうというところにあるとみた。ブレーキフルードの主成分であるグリコールエーテルは樹脂を溶かす溶剤であるので、エッジに塗布浸透させることを目的に行うものであると思った。
したがって、具体的な作業の方法は、
①エッジ裏側の凹部の溝にブレーキフルードを塗布して浸透させるために適切かつ充分な量の塗布を行う。
②浸透する時間(一昼夜程度)は、裏返して水平に保っておく。
③浸透しなかったフルード液は、溶け出た樹脂成分とともに設置後垂れてこないように拭き取っておく。
④エッジ表面からもエッジの凸部の頂点に垂れないように適量塗布し浸透するまで水平に保っておく。
⑤ブレーキフルード液が、コーン紙、接着部、金属フレーム部に付かないように注意し、もし付いたら拭き取っておく。
と考えました。
ごしごしこすってかきだすのではなく、ブレーキフルードを浸透させることに主眼を置くものと考えました。
経年変化で、ツヤとうるおいを失ってきたお肌のお手入れに、クリームをたっぷり塗って若さを取り戻そうということから学んだ。ただし、ブレーキフルードをお肌に塗っても、お肌の若さはよみがえりませんのでご注意ください。




