最初にお母さんはゴミだと聞いた時はお母さんがかわいそうで仕方なかった。

ゴミに育てられた自分が悔しくて仕方がなかったのかもしれない。

なんで私がゴミに育てられなきゃいけないんだ!って思った。



段々とお母さんをお母さんからゴミに格下げ?移行?していく。

お母さんは子供の私に毎日死んでくれと思われてた。

それは普通じゃないのか。
私には普通だった。



ゴミ、ゴミ。


ゴミだから、自分の不安を怒りに変えて私を怒ったり殴ったりしかできなかった。


ゴミだから、自分の人生を楽しく生きることはできないと思い込んで自分の人生は終わってると思い込んで、子供の私に全フリした。

子供が良い成績を取ることがお母さんの価値を上げる。
子供が言うことを聞くことが良いお母さんの証。


あぁ、お母さんは自分の人生の責任を子供の私に押し付けてたのか。

多分、無意識だ。

お母さんは自分の人生は普通に終わってると思ってた。

だから子供に託すしかないと思った。


私もお母さんと一緒だ。

私の人生の責任を、生きることの責任を他人に託してた。

他人がどうにかしてくれる、いや、他人がどうにかするものだと普通に思ってた。


だって、私は終わってるんだから他人に託すしかないじゃないってスタンス。


そして、思い通りにいかなかったら怒る。


託してるくせに、アンタが悪いと怒る。


私と一緒。
ゴミ。


今なら言える?


ねぇ、お母さん、私、お母さんのこと殺したいと思うくらい嫌いだった。

言うことが毎回違うから。

友達と遊んだら怒られて、遊ばなかったら友達もいないのかと怒る。


お前なんか死ね!殺してやると包丁を振り回すくせに、私の帰りが遅いとアンタが居なくなったらお母さんは死ぬと言われ。


どっちやねん。



でもなー、、これわかる。


自分の気持ちが行ったり来たりするのわかる。


自分の気持ちじゃなくて、周りの出来事や人に振り回されてる。

自尊心、自己肯定感が低い。


ナリくんの言うカルピス薄いとかダイヤモンドじゃないとか。


そっか、お母さんは私を怒ってたんじゃなくて、私や周りや目の前の出来事に振り回されて、自分の不安に反応してただけなんだ。

それが抵抗をしない子供に対して暴力を振るう、暴言を吐く、思う存分傷つけて反抗しない人間を見て、自分は正しい、自分は誰かの上に立てていると安心していたのではないか。


誰かの上に立つことが安心で、自分より下と認識した人の下でいることが許せない。



同じラインに立っていると思わなかったんだね。

あー、同じダイヤモンドと思えなかった。


大丈夫、私もみんなダイヤモンドとは思えてないから。

私も目の前の出来事に振り回されて、イラッとしたりゲキ怒りしてること隠してるから。




ゴミのお母さんを認められたら、私のことも認められるか。


ゴミでもダイヤモンド。


お母さんはいないけど、私はまだ生きてるから。


私は楽しく生きたいから。

まだ諦めたくない。

諦めて方が楽だけど、諦めたくない。


お母さんのことは嫌いだ。

全然楽しそうじゃない。

ただ、時間が過ぎていくのを待ってるだけで。

あー、思い出した。
私に生理が来た時嫌そうな顔をした。

大人になりやがってって言った。


それは、お母さんの言うことを一筋縄では聞かなくなることへの恐怖や不安だったのではないかと思う。


私は大人になってごめんなさいと思って申し訳なかった。


あー、、どうしようもないことをどうしようもないと思えない諦めの悪さ。

執着。

努力すればお母さんに好かれるかもしれない、お母さんに機嫌よくなってもらえるかもしれないという執着。


どうしようもないことを諦められないのはここかな。


頑張ればなんとかなる。

なんとかなる。

なんとかならないことと、なんとかなることの違いがわからない。