そんなに心配ならば実際に戦場に出向いて
最前線で戦ってくればいいのに、と回答者。
さらに、そんなことを嘆く前に
いま自分が幸せなことに感謝して
周りにいる人たちを大切にしようと答えました。
この回答には、いやなことに目を閉じて耳を塞ぐことが
いいとは思わない、平和ボケしてるんじゃないか、
との批判が上がっています。
それを掲載した新聞や
追従するような記者のコメントに対しても。
まさに無関心さを問題にした映画が
今週末に公開されました。
美しい庭に囲まれ、不自由なく暮らす家族。
しかし銃声や叫び声は絶え間なく
壁の向こうから黒煙が立ち込めます。
大量虐殺の隣で守られる自分たちの生活。
映画は人びとの無関心がつくる世界を暗示させます。
グレイザー監督は
「偏見や抑圧、国家による支配、
非人間的な考え方の恐ろしさを語る映画」
だと。
誰かの犠牲を見ないことによって保たれる平和は、
本当の平和といえるのか。
そう問いかけるように。