「お客様に喜んでもらいたい!」
これは商売をするものとして自然な気持ちです。
これなくして商売をする意味は無いと思います。
ところが最近、本屋さんに行くと不思議な本が置いてあるんです。
「感動を与えて売上を伸ばす方法」
「共感を得ることで事業を進めやすくする方法」
というような趣旨の本です。
「?」
と感じませんか?
これって心理操作ですよね。
「何かしらの方法で感動を与えればお客はお金を払う」
「何かしらの方法で共感を得れば事業がやりやすくなる」
僕は逆なんじゃないかと思うんです。
「素晴らしい商品やサービスに出会ったからお客様は感動する」
「その事業を『実際に』スタートしている姿にお客様は共感する」
そう思うんです。
もちろん、お客様のことを考えて喜んでもらおうと
いろいろな事をすることは悪い事ではありません。
でも、それって本業ど真ん中をビシッと追求しているからこそ活きるわけです。
例えばラーメン屋さん。
ラーメン屋さんがお客様に第一に提供すべきは当然ラーメンですよね。
美味しいラーメンを適切な価格で提供するのが本業ど真ん中です。
ところが本筋のラーメンの研究もそこそこに、店構えや接客で
お客様に感動を与えよう!となったらどうでしょうか?
一見すると素晴らしいことをしているように見えても、ちょっとズレている。
あくまでも本筋はラーメン。
そこを外してしまっては、すべてただのお飾りです。
ラーメン屋さんの例だとイマイチ分かり難い?
ではお医者さんではどうでしょうか。
お医者さんが患者に第一に提供すべきは病気を治すことですよね。
(もちろん診察や予防なども大事ですが今回は話を簡単にするためにのぞきますね)
ところが治療やその為の勉強もそこそこに、「感動を与える病院づくり」なんて
されたら患者としてはどう感じるでしょうか?
「ちゃんと医者としての仕事をしてくれよ!」と思いますよね?
高度な知識と経験と献身的な姿勢で病気を治してくださった時に
患者は感動するものだと思います。
たとえリッツカールトンの様な接客などされなくても、感動しますよね。
自分の商品やサービスをお客様に知って頂いて喜んで頂くためには
いろいろな事をしなければなりません。
接客だって環境作りだって大事なことです。
でも、それはあくまで本業にビシッと向き合えているからこそ活きるんです。
本業という「在り方」があるからこそ、そこからいろいろな「やり方」が活きるんです。
さて。
あなたの「本業」はなんですか?
【今日の身も蓋も無い話】
感動や共感は結果論。
目の前のお客様を見つめ、本業をビシッとやるだけ。